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展示会スタートです

こんにちは。
本日より展示会がスタートです。

昨日の夜に本当は書くつもりだったんですが、準備が長引いてしまい帰宅時間が1時を回っていたため断念しました。
展示スタートにあたっての気持ちを書いていこうかなと思っていました。
展示やろうかなって思ったきっかけは、以前に所属していた研究会の先輩の卒業制作です。
その方のアウトプットが個展であったので、そういう方法があることを知り、憧れました。

1つは研究のためです。何かしらをしたあとにそのフィードバックを第三者からもらうことはとても大切なことだと思います。そういったフィードバックをもらうための場所として展示会を考えました。
卒論にもそのフィードバックを盛り込もうと思っています。

もう1つは自分自身の区切りのため。区切りという言い方も変ですが、もうあと3ヶ月ほどで大学を卒業してしまう身になって色々考えることがありました。
22年間関東で生きてきて(小金井に18年、藤沢に4年)、4月からは関東を離れるかもしれないという状況で寂しい気持ちとか後悔だったり、もう一回会いたい人がいるとかそういう気持ちがとても強くなりました。
なんかそういうのを一度リセットというか、伝えなきゃいけないことは伝えたいし、言わなきゃいけないことも言いたいのです。
だからこの展示会を行うことで、そういった人たちにもう一度会えたらという気持ちもとても強いです。

研究会で自分の研究について発表した時、指導教員の先生は、「〇〇君にとって大切なものはこの人たちなんですね」という言葉をかけてくれました。研究をする前は、自分の大切な物は中学校の時に使っていたバスケットシューズと小学校の野球のグローブだと思っていました。
その言葉をかけられて僕は、はっとしました。自分にとってはそうなのかもしれないと。1番とか2番とか順番はつけ難いけれどインタビューさせていただいた人や、イベントに招待させていただいた人たちは僕にとって大切な存在なんだと。

そんな気持ちでやっております。
ぜひ足を運んでください。

大切なものというテーマについて

こんばんは。
展示会まで明日でついに1週間となります。

先日は写真投影法について書きました。今日も同じく展示会に関係して書いていこうと思います。
展示関係はhttps://applumeria.me/exhibitionFBイベントページをチェックしてくださいませ。

今回の卒業論文の研究では「人生において大切なもの」というテーマで写真を撮る、もしくは選んできてもらっています。
このテーマは、エリクソンが自我同一性(アイデンティティ)の形成の中核を成す「自分が強く傾倒するもの」という部分を抽出するのに適しているという理由から設定したものです。
その人らしさを作っているのは何か、とそういうことです。

研究ではアイデンティティとその人が抱く夢がどのように関係しているのか、その視点から論文を書いていくことになります。

写真によってそのことを表してもらいましたが、集まった写真は本当に十人十色です。
その写真の裏にある意味、選ばれた文脈、その人の思いなどを聞く度に、自分の中にあるものを見つめ直したり、その人のストーリーに憧れたり、共感したりしてきました。そういって経験したことを、みなさまと共有したく展示会をやろうと思うようになりました。

原稿も全て終わり、残りは印刷とパネルの作成、会場内の場所作りとなりました。
みなさまぜひ会場で会えればと思います。

写真投影法について

こんばんは。
気づいたら12月です。前に更新してたの9月で、相当空いてしまいました。
それだけインタビューの方に夢中になっていました。
そしていつの間にか展示会も現実的になってきました。
詳しくはhttps://applumeria.me/exhibitionFBイベントページをチェケラ!ということで。

今日は卒論の研究の中でもとても重要なパートを占めている写真投影法について説明をしたいかなと思います。
卒論では、まず始めに「あなたの人生において大切なもの」というテーマで写真に撮るもしかは選んでくださいと
伝えるところから始めます。
撮ってきてもらった写真をもとになぜその写真を選んだのかということを聞いていきます。
そしてインタビューの中で夢についても質問していき(最初に夢について聞くのを伝えないことはけっこうポイントです)、そこからそれぞれの人の大切なものと夢の関係を明らかにしていきます。

みなさまもそう感じてると思いますが、写真というところがとてもユニークなポイントです。
これは写真投影法と呼ばれるものです。
心理学の分野では、心の中を言語化することで、分析であったり、カウンセリングが行われてきました。
ただしその言語化する過程の中で失われてしまう情報があるのではないかという考えもあります。

そうした考えから生まれたのが、描画法というものや箱庭療法になります。
描画法では実際に絵を描いて表現してもらい、そこから分析を行っていく手法になります。
その時々でテーマを与えられるのですが、「自分を描いてみてください」などといった指示をして絵を描いてもらいます。
箱庭療法では、砂の入った木箱に準備したミニチュアを好きなように配置をして、自分の世界を表現してもらいます。
どちらの方法も表現したあとに言語化されることがあります。
描画法や箱庭療法では絵の上手い下手や、ミニチュアの制限、時間的制限がともされています。

写真投影法はそれに次ぐ方法として、京都造形芸術大学の野田教授が1988年に考案した手法であり「写真による環境世界の投影的分析法」のことです。
近年カメラの性能が良くなってきたことで、表現がしやすくなり、また絵の上手い下手や、時間的な制限を受けることなく心の中にあるものをビジュアルで表現できるとうことが利点です。

僕の研究ではこの写真投影法を使って50人に「人生において大切なもの」の写真を選んできてもらっています。
ちなみにこのテーマにした意味もかなり大事な意味があるのですが、それはまた今度書きます。

写真投影法によって集められた50人の写真は人それぞれであり、さらにそこに込められた話も本当にそれぞれです。
その写真とストーリーをぜひ会場でお楽しみください。
そして、みなさまの中で感じたり考えること、持って帰ることがあればと思います。
僕もそれに向けて尽力していきます。あと13日。

では。みなさまぜひお越し下さい。会場で待っています。

夏休みまとめ

7月16日から僕の夏休みは始まりました。
オールスターで松井稼頭央を見て感動したのが7月20日。
やっぱりいつまで経っても、僕の中のヒーローです。1番ショート、打って守れて走れて。

その後も今年の夏は川でBBQをしたり、カブトムシを捕ったり、納涼船に乗ったり、ファブラボ会議に行ったり、山登りをしたり、山手線を一周したり、いろいろしました。
その中でも泊まりがけで出かけたのは、京都、秋田を訪ねる旅、式根島、バスケ合宿、熊本。

遊んでばかりに思えますね。事実です。
でもそれ以上に、卒論のインタビューに本気で取り組んでいました。京都も、秋田も熊本も大事な目的はそれです。観光ではありません。
自分の大切な人から言葉を紡ぎだしていく作業は、とてつもなく大切なことだと今は感じでいます。それは学生のうちにしかできないことでもあるし、あるいは就職して住む場所が変わることによりそういった話ができなくなってしまう人、会えなくなってしまう人も中にはいると思うためです。
特に、京都の祖父母、熊本の祖母から話を聞けたのはとてもかけがえのない経験となりました。生きているうちにじっくり祖父母から話を聞けるのは、もうあと少しかもしれなく重く心に受け止めています。
これから自分とインタビューをした相手との2人での体験を言葉にし、アウトプットしていきます。すでに出ている人もいますが、Webページだけでないところにもアウトプットしていく予定です。続報を待てって感じです。
祖父母を含め、この夏休みで21人にインタビューを行い、春から合計で30人のインタビューを終えました。残り20人、合計50人が目標です。

またこの場を借りて9月4日の誕生日を祝ってくれた方、ありがとうございます。
実際に会ってくれた人も、なにかしらで伝えてくれた人も。
素直に嬉しいです。
少し前にtwitterで、誕生日のお祝いをテキストで伝えるのはどうだろう?といったお話をしましたが、あくまであれは自分の姿勢であり、言われて伝えられたことも、書かれて伝えられたことも素直に僕は嬉しいです。
ただ、自分が伝える側になった時に、テキストで伝えることに自信とか、責任とかを持てないということなのです。やっぱりテキストって情報が少なくなってしまった記号だと僕は感じているので、自分が伝えたいことと相手に伝わってしまうことに齟齬が出やすいと思うのです。
あくまで僕の姿勢なので、わかっていただければと思います。テキストで伝える人のことを否定しているわけではないのです。

話は少し戻ってしまいます。
祖父母はもう80を越えていますが3人とも元気でした。
3人とも話の中で健康でいることが大切と話してくれましたが、京都や熊本の環境が祖父母を健康にしてくれてるとも思いました。
父と母もそろそろ引退して、水と空気がきれいなところで健康に生きてほしいなと感じました。(稼ぐ男にならないといけません)
弟たちの手も借りながら、まずはゆっくり父と母が過ごせるようにしてあげるのが一番の親孝行かなと感じています。

熊本では祖母が昔の写真を見せてくれました。
兄弟3人で写ってる写真や母親と写っている写真。特に川で母と兄弟3人で写っている写真が僕のお気に入りです。
仲はいい家族だけど、やっぱりいろいろあったし(それはいろいろ乗り越えたのかといったら別なのかもしれないけれど)、苦しいことも楽しいことも過ごしてく中で今があって、というように色んなことをその写真から想起しました。ただ、やっぱり最後に浮かんできたのは、愛されて育ってきたなということで、それを感じると涙が止まりませんでした。
このことはまだ自分の中でもきれいに整理がついておらず、上手く言葉にできません。

学生時代最後の夏休みでしたが、一緒に過ごした人に感謝です。ありがとうございます。
残り半年ちょいで大学も卒業ですが、残りも今まで会ってきた人たちに、伝えるべきことを伝え、返すべきものを返す、そんな時間にしたいと思います。
海外旅行に行くよりも、お世話になった人に少しでも直接挨拶に行くことを大事にしたいです。

また歳をくってしまいました

22歳になってしまいました。
22歳は電車の中で迎えました。
21歳と同じでした。

この1年は去年に比べるととても多くの人に出会った1年だったと感じます。
またTEDxや先月参加したFab9などの講演を聴くことで、自分の肥やしになったことも多かったです。
あと大きなことは就職活動です。
やりたいことがある中で色んな選択を迫られ、自分の価値観と他の人の価値観の違い、大事にしているものがはっきりしたとも思います。
何より、夢を追い続けられることはとても幸せなことだと思うので、そういった結果に終わったことはとても自分にとっては大きかったです。
親への恩返しという点でも。

小さな頃の22歳はとても大人で、なってみると意外と成長してない気持ち。
周りの人にも本当に変わらないと言われるから、周りの22歳ほど成長していないのかも。笑

誕生日は僕を祝ってくれる人がいて、そういう人たちを大切にしないとと改めて教えてくれる日でした。本当に。

今は卒業論文を一生懸命に書くことと、自分がお世話になった人感謝している人に、返すべきものを返し、伝えるべきことを伝えることを一番の目標に毎日を大切にしたいと思います。

それでは。