写真投影法について

こんばんは。
気づいたら12月です。前に更新してたの9月で、相当空いてしまいました。
それだけインタビューの方に夢中になっていました。
そしていつの間にか展示会も現実的になってきました。
詳しくはhttps://applumeria.me/exhibitionFBイベントページをチェケラ!ということで。

今日は卒論の研究の中でもとても重要なパートを占めている写真投影法について説明をしたいかなと思います。
卒論では、まず始めに「あなたの人生において大切なもの」というテーマで写真に撮るもしかは選んでくださいと
伝えるところから始めます。
撮ってきてもらった写真をもとになぜその写真を選んだのかということを聞いていきます。
そしてインタビューの中で夢についても質問していき(最初に夢について聞くのを伝えないことはけっこうポイントです)、そこからそれぞれの人の大切なものと夢の関係を明らかにしていきます。

みなさまもそう感じてると思いますが、写真というところがとてもユニークなポイントです。
これは写真投影法と呼ばれるものです。
心理学の分野では、心の中を言語化することで、分析であったり、カウンセリングが行われてきました。
ただしその言語化する過程の中で失われてしまう情報があるのではないかという考えもあります。

そうした考えから生まれたのが、描画法というものや箱庭療法になります。
描画法では実際に絵を描いて表現してもらい、そこから分析を行っていく手法になります。
その時々でテーマを与えられるのですが、「自分を描いてみてください」などといった指示をして絵を描いてもらいます。
箱庭療法では、砂の入った木箱に準備したミニチュアを好きなように配置をして、自分の世界を表現してもらいます。
どちらの方法も表現したあとに言語化されることがあります。
描画法や箱庭療法では絵の上手い下手や、ミニチュアの制限、時間的制限がともされています。

写真投影法はそれに次ぐ方法として、京都造形芸術大学の野田教授が1988年に考案した手法であり「写真による環境世界の投影的分析法」のことです。
近年カメラの性能が良くなってきたことで、表現がしやすくなり、また絵の上手い下手や、時間的な制限を受けることなく心の中にあるものをビジュアルで表現できるとうことが利点です。

僕の研究ではこの写真投影法を使って50人に「人生において大切なもの」の写真を選んできてもらっています。
ちなみにこのテーマにした意味もかなり大事な意味があるのですが、それはまた今度書きます。

写真投影法によって集められた50人の写真は人それぞれであり、さらにそこに込められた話も本当にそれぞれです。
その写真とストーリーをぜひ会場でお楽しみください。
そして、みなさまの中で感じたり考えること、持って帰ることがあればと思います。
僕もそれに向けて尽力していきます。あと13日。

では。みなさまぜひお越し下さい。会場で待っています。

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