尾畑聡明(35)

ーそしたらなぜこの写真が大切なのかってことと、その写真の説明とまず。

じゃあ写真の説明からしよっか。
これは、これね、アメリカのモニュメントバレーっていう聖なる場所なんですよ。
で、今もインディアンがいるんだけど、2001年の、だから12年前、に学生の卒業旅行で行ったのね。2週間くらい行ったのかな。
それがもう人生で、もうハチャメチャ楽しい、かったの。
で、多分、そんな2週間なんてこのメンバーで来れないねって帰る時に、話をして、でもまたいつか来たいねって。じゃあ20年後とかにまた来ようって。
パシャって1人ずつ撮った。
で、で、これ見ると、なんか、嫌な時とか、まあこれ行けりゃいいかって思える。から頑張ろうかなって。それで終わりなんだけど。終わり。


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ーじゃあその、行って楽しかったっていうのはなにがどう、ハチャメチャ楽しかった。

なんだろう。まあ、行った人とたちが仲良し4人組だったってそれが一番大きいんだけど。
で、場所は多分どこでもよかったんだろうね。
なんだろう。何が楽しかった。
全部が楽しかったんだけど、この他にもなんかグランドキャニオンとかさラスベガスとか、色んなこう西の方の有名な観光地行ったんだけど。
なんかここが一番、最後にここに行ったんだけど。
で、なんか知らないけどインディアンと超仲良くなって、で、多分一番最後の日になんかそういう話をして、で、そういうこうインディアンたちと触れ合ったりとかして、だからそれが多分強烈に印象に残ってるからなんだと思うんだけど。
具体的に何が楽しかったってなんだろうねえ。ごめん、わからない。ダメ。


ー一緒に行った人が仲良しだったって言ったんですけど、写真で1人で写ってるのはなんでですか。1人で写ってるものを選んだのはなんでですか。
あの4人で写ってるのがなかった。なんかこの景色がよくて、1人ずつ、で、そう、撮る人もいなかったんだけど。みんな同じアングル。
あれ大丈夫、大丈夫ですか。なんかちょっと、なんだけど、全然こう大事にしてないわけじゃないよ。家族がいるから頑張れるとか、子どもがいるから頑張れるとか違うんだよね。これなんだよね。申し訳ないけど。


ーなんでそうって理由とか。

わかんないわかんない。
なんか、こっちの写真見たほうが、はるかに、なんか、うぃっすーってなる。うぃっすーちゃんと書いてね。この写真を見るとういっすーってなれるって。尾畑氏は言ったって。


ー僕、言葉の通りこの会話を書くんで、そのまま入ります。うぃっすーって。

うぃっすー。うぃっすーはね、「う」に小さい「い」でうぃっすー。


ーそういう風に。

なれるなれる。やばいかな。大丈夫かな。


ー大丈夫です。じゃあなんですかね、一番楽しかった経験ってことになるんですよね。

遊びって意味でね。


ー総合すると違うんですか。

仕事とかあるじゃん。家族とか。
でもなんか仕事の楽しかったと、遊びの楽しかったと自分は別もんだと思ってるから。
あれだめ。なので、ナンバー1の今までで。
いっつもこの話になるね、その人たちと集まると。3ヶ月、半年に一回くらい集まる。


ーじゃあその経験が心のよりどころじゃないですけど、になってる。

これにいつか行けるんだって行けないかもしれないよ、ね、でもね。だけどこう、言い聞かせるっていうか。そうするとなんかこううぃっすーってなれる。


ー頑張るぞという気持ちに。
そしてごめん。あんまり用意してなかった。答えを。
写真渡して、とりあえずちょっと渡して、で、こういう話が聞きたいんですって会だと思ってた。インタビューは別だと思ってた。だからノープラン。


ー全然大丈夫です。

でもそれ以外ないんだけど。1週間後に会ったところで同じ話するだけだけど。


ーなんでか、って言うとなんかよく、理由っていうのはそのわかんない、出てこない。

楽しかった理由。
まあ一番は、なんだろうなあ。
まあ本当に仲のいいメンバーで行けたことなんじゃないかな。それも2週間だからね。


ーこれがこう未来のこう、に繋がってるこう。

未来。


ーこれをするって約束があるからこう頑張れる。糧になるっていうか。

いやでも、毎日見ないよ別に。見ない時も全然あるし、本当にあかんみたいな時は、まあ見る時も。


ーそしたら、これに関してまだ言い足りてないこととかってありますか。この宝物の写真に関して。心の中になんか残ってるなっていうこと。

言い足りてないこと。
あと多分、あ、でも違うかこの時じゃないか。なんかね、140kmくらい出して運転したんだ。150kmくらいかな。
で、みんな交代でそんくらいやってたの。140kmくらい出して。
で、自分の番になって、よっしゃいよいよ回ってきたって思って、かっ飛ばしてたら、なんかファンファンファンって警察が来て。
で、冗談でね、こんなマシンガン向けられて、ユーって言って、で、その罰金払ったんだけど。俺だけね。で、それでちょっと元気なくなちゃった。


ーそんな感じですか。

うん。大丈夫ですか、こんな話。


ーあ、そしたら次は、自分の夢について。やりたいこととか、一番こう強く思ってること、なりたい姿とか、こういう風に将来なりたい。

あるけど恥ずかしいな。あるってかなんだろう。やりたいことはすんごいいっぱいある。けど、それ一個一個言った方がいいのかな。


ー一番、こう強く思ってることでいいですかね。

大勢の人に囲まれて、うーって泣いてさよならって言われて死ぬ。


ーなんでそんな風に、そういう風に死にたいって思ってるんですか。

なんか、自分を必要としてくれてる人がこんなにいたんだなっていうのが、一番幸せなんじゃないかなって思う。みんなそうだよ。


ーじゃあもっとこう必要とされる人になりたいっていうことですか。

うんそうだね、うん。お役に立ちますみたいな。でも、やりたいことはいっぱいある他にも。ちっちゃいことだけど。それいっか。


ー今のが多分一番強いと思う。

それがもう一番ゴールだから、その間にやりたいことはいっぱいある。


ーそういう風に思い始めたのっていつからなんですか。

ええ、5年前くらいかな。


ーなんかきっかけがあったりしました。

本を読んだり、すごく大好きな人に出会ったり、尊敬する人か、ていう人の影響は大きいかもしれない。まあ、あとは元いた会社の環境がそうだと思わせた。
でもね、みんなそうだと思うんだ。結局。そうだと思わない。絶対そうだよね。
3億円の資産を残して葬式誰も来ないのと、ね、まあ借金ちょっとあるけど、100人来る方がよくない。冗談に聞こえるっていう。


ーそういう風に必要とされる人になるための手段として、仕事だったりがあるっていう。

まあ仕事がほとんどじゃない。って思います。手段、手段って言い方はあんまり好きじゃないけど。


ーステップになってる。

仕事の方が、そういう風になる、なりやすいんじゃないかなって思う。


ーじゃあそういう風に最後。

なんか仕事って、一方って大事だけど、一方で個人的な感情って入れてはいけないでしょ。その私利私欲。友だちとかってそれが入る、入りやすいじゃん、家族とか。
だからなんだろう、うん、なんかその違い。なんて言えばいいんだろう。
自分が好きなように、自分の都合のいいことがプライベートでしょ。友だちも家族も。
だからそことそうじゃない。そういう風にやった人間関係の方が、なんつうのかね。


ー夢についてなんか他にありますか。

うーん。細かいのいっぱいあるよ。


ーあ、言っときたかったら言っちゃっていいですよ。

レアルマドリードのオーナーになりたいとか、いやマジだよ。じゃなくてもいいよ。クラブチームの経営をやってみたいです。やりたいです。神楽坂にお店を持ちたい。あと、保育園を作りたい。知ってる。行けない人多いんだよ。
夢、うん。まあちっちゃい、ちっちゃいのもあるしね。チベットに行きたいとかさ。それ夢って言わないか。


ー全てでも最後はそこに繋がってる。

うん、そうだね。うん、そうだね。


ー5年前くらいからそういう風に。

5年前くらいだと思う。まあ、30歳くらいになってからだと思う、多分。
多分20代の時はなんかそんな考える余裕というか、なかったんだろうね。ただすごく真剣に考えてるわけじゃないよ。なんて言うの、ぼんやりこうなれたら言いなって感じ。
なんかそれに向かってこう、ものすごい努力をしてるかって言うと別にそうでもないし。
でも、ずっとこうやってある感じだよ。


ーその最後は。

そう、なれたらいいなって。


ーじゃあそのぼんやりとある中で、色々こう日々をこう過ごしてて、苦しくなった時に支えてくれるのがこの経験。

うん、そうだねえ、うん。まあ写真見ないで、もうもう、もう覚えてるからこの写真。
そういう風に思い出すこともある。たまにね、たまに。



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