江藤丈彦(19)

ーなんでこの写真が大切なものなのか、大切なものとして選んだのか。

ああ、理由。まあ俺は19までしか生きてないからね、そんな人生経験ね、人生変わるようなこともあんまりなかったから、とりあえず今趣味の一環の読書。まあそれの元になった本、の一冊を選んだ。そういう理由です。


ーきっかけとなったっていうのはどういうこと。

えっと、これは、ボッコちゃんは星新一は、あれ小学校の時の読み聞かせの時に父さんが読んだのが最初で、そっからかな星新一を読み始めたのは。
小学校、うーん、4年だったかなボッコちゃんは。


ーそれがこう、まあ今の趣味である本を読むことに繋がってるってんだけど、それがこうなんで自分の中で大切なの。

うーんやっぱりねえ、えーっと過ごしてる中で、えーっとねえ、なんつうんすかね、本読まないとどうも無味乾燥とした生活、食っちゃ寝、食っちゃ寝なんで。やっぱそういう意味で日々の、ん、人生をなんつうんすかね、清涼剤、一つの清涼剤みたいな感じです。


なんつうんすかね、ちょっと難しいんだけど。
楽しみだね。


ーていうのが読書。

読書だね。


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ー大切なものして選んだ理由、理由というか、それはその趣味を作ったものってことなんだけど、それ以上に思い入れがあったりとかはある。

それ以上に思い入れ。
まあ趣味、まあねえ、趣味を作ったもの、これだいぶ大きな理由だと思うけどね。
えーっとまあ、そうだねえ、なんだろう。
読んできた中で、けっこうまあそこそこに本読んできたっていうまあ、なんつうの、と思うところはあるんだけど。
その中で、やっぱ好きな作家ってのは、やっぱ、まあ星新一と、まあ江戸川乱歩がまあ挙げられるんだけど。やっぱまあ早かったのは星新一だし、まあ、うん、まあ、やっぱりね本格的に読み始めたのは確かここら辺だったからね。まあそういう理由かな。


ー本読むっていう趣味が作られたってことなんだけど、それがなんだろ、あってよかったことというか、なかったらどうなってたとかってそういうのある。

うーん、なかったらね、えーっと、多分読書してる時間は寝てるだけっていう、まあたいそうつまらないことに、あててる、あてることになってたと思うね。それはまあ人ととしてもどうかなと思いますし。


ーそのなんか読書で得られたこととかはあったりするの。

そうだね。読書、うーん読書で、何だろう、読書、まあ哲学書とかだったらまあこういう考えもあんだねって思うし、まあ短編は、まあ単純に、まあ面白い感じがするね。
長編とかだとやっぱ読んだ後に妙な喪失感とかあって、あれはたまらないもの。まあそういうのが得られるのはまあ読書くらいしかないかな俺は。たまに美術見た時に妙に胸に来るものあるけど、それ以外は、それもほとんどないから。やっぱ読書が一番。


ーそこがもっと掘り下げたいんだけど。なんつうんだろう。どうしてそんな読書なんだろうなって思って。

どうして読書。


ー色んな他にも経験とかしてると思うし、部活とかもやってたりした。その中でなんで読書なんだろうな。感動したてきたことは、多分読書以外でもあるでしょ、それは。部活で勝った時とか、ものもらった時とか。

そうだねえ。まあ部活とか。読書、うーん。まああると。うん。
まあもの。
なんだろうねえ、もともと俺は、外で遊んだりするような人でもなかったから、まあ今もそうだけどね。
もともと、まあ、そうインドアな人だったから、多分、読書を楽しむっていうまあ素養っていうか、素質みたいなのは多分昔からあったんだろう。
そうだねえ、そうなんだろうなあ。
あとあんまりね、うーん、なんだろう。
他のことで感動とかって俺、うーん、まあどうなんだろうなって思うけど。あんまりね、他のことで感動、いやまあ部活で勝ったとか、楽しい、楽しかったつうか、まあ、まあすげえ嬉しかったとかあるけど。
うん、まあそうだねえ。なんでだろう、なんだろうなあ。
結局部活とかも3,4年だけだったから、なんつうんすか、今、まあ読書の趣味の10何年にはあれかなあと思ったりもする。なんだろうな、なんで読書なんだろうなあ。俺もよくわかんないけど、俺もよくわかんないな、まだ19だしってのも。


ー大切なものっていうのは、読書が大切なものとして選んだのか、その読書ってものの趣味のきっかけとして、きっかけとなったこの本を選んだのかどっちなんだろう。

大切なことは、ああ、まあ、読書っていう趣味でしょうね、うん。


ーで、その趣味っていうのを象徴するのが、この始まりのきっかけとなったこの本。

そうだね。


ー趣味が大切なものってのはなんなんだろうね。なんでその読書なんだろうなって。

うん。うーん、なんつうのかな。えーっと、やっぱ、まあ小説、小説、純文学とかが一番わかりやすいって言われると思うんだけど、ある作者のまあ、心がまあ、見える時があるんだよね、読書してると。
それは、なんつーんすかね、こう、なんつう、リアルで繋がってる感覚じゃなくて、もう、もう、まあ心と心の繋がりみたいな感覚があるから、まあそれである種、作者っていう人間と繋がってるっていう感覚かな。その繋がるってことを言うなら。


まあなんつうんだろうね、やっぱ、読書でやっぱ、なんだろうね、うーん。
読むのが楽しいとしか言えないんだよね。楽しくなきゃやってないし。
知識力だったり、単純なまあ、登場人物に感情移入して追体験するみたいな、感じかな。


ー自分が一番楽しいと思って感動するものが読書、で選んだ。

そういうことだね。


ー他になんか、大切なものっていう写真で、こう言い残したことじゃないけど。

言い残したことね。ないね。俺も19までしか生きてないからね、あまり大層なこと語れないです。


ーそしたら次は自分の、今度夢、やりたいこととか夢っていうところで質問なんだけど。そういうのは何かあるか。

夢ね、将来の夢。まあ変わらずにまあ、元気に本を読めたらいいなとは思うけどね。
まあ、まあ仕事とかいう意味だったら、まあ関わっていけたらいいなとは思うけど。
まあ、それは、結局読書は趣味だからね。
まあ読める生活できりゃいいかなと思ってる。まあ具体的に職業は挙げないけど。


ーそれはなんで。

まあやっぱね、ここまで、ここまでっていうか、まあなんていうか、ここまで、なんつーのたいそう長く付き合ってきたからやっぱこれからも付き合っていきたいかなと。
途中でなんか、なんか、手放すの、ちょっと悲しいことかなと思う。


ーなんだろう、そういう生活ができればいいのっていうのは、自分が達成したいこととか、夢とかっていう部分でこう、それって言ってしまえば、どんな生き方をしてもできるわけ。

まあそうだね、ほとんど、なんかほんと血反吐吐くような生活してなきゃできるね。うん。


ー他にそういう意味ではさ、やりたいこととかってのは出てこないの。

あんまりないね。あんまり出てこなくて、まあそれで、まあ言われたりすることはあるんだけど。
あんまりないかな俺は。


ーなんだろそれは、じゃあ本だけ読めればいいって言い方は失礼かもしれないけど、でいいって思っちゃうところってのはどういうところでそう思ってるんだろうね。

どういうところなんだろう。俺もね、それよくわかんない。
うーん。
俺はね、それがね、よくわかんないんだけど。
まあ、うん。うーんまあ、うーんよくわかんないんだよね。
でも、うん、よくわかんないわ。なんだろ、なんつうんだろ。
とりあえず本読めたらいいって言うと、なんか変な、変なっていうかそれもそれでなんか違和感あるし。
うん、うーん。
そうだね、なんだろうね。なんでだろう、あんまり深く考えたことないな。うん。どうしてやろ、わからん。

親に1回、なんかお父さんにたしなめられたことあるけど。


ーそれってやりたいことっていうよりやれることな気がして。

うーん、そう。まあやれること。
言うて、まあなんか率先してやりたいことも、あんまり挙げられないしな。
うーん。


ー自分が趣味であることをやり続けたい。
じゃあ宝物と夢との関係ってのは、なんて言うんだろ、趣味のきっかけであり、夢はそれを読み続けること。

そうだね。それを持ち続けること。


ーなんかそれの言い残したこととか。

うーん、いやないね、やっぱり。うーんそうだね、まだ言葉にするのも難しいところもあって。


ーどういうところが難しい。

やっぱり、うーん、おれもこうやってね改めて話してみるとね、なんでこれ好きなんやろうなって思ったりする時はある。
まあ、好き、面白いからっていう理由だけど。なんかそれ以上になんか深い理由がありそうなんだけど。
俺もなんで好きなのかはね、まだよくわかんない。まあガキの頃にうえつけられたアイデンティティなのかもしんないけどさ。
うん。まあそこはちょっと、俺もちょっとよくわかんないから、これからよく考えていくことにするわ。



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