今田順(30)

ーそしたらなんでこれを今回人生で一番大切なものとして、選んだのかというとこ。
はいありがとうございます。
あの、今、クルミドコーヒーとこの場所の、胡桃堂喫茶店というところで勤めていまして。
まだこれが無かった頃なんですけど、2010…6年かな、うん、2015年か。2015年の10月に出た本でして。クルミド出版という自分たちのちっちゃな出版レーベルを持って、あの作っているんですけど。そこで出した本でして。
もちろん本のあの、制作の方にも関わったんですけど。まあ自分にとって一番大きかったのは実は自分の絵が、挿絵が、あの挿絵を採用してもらいまして。挿絵を自分が描いているということが、かなり思い入れがありまして。
それでちょっとなんかを取り戻したのか。あの、なんかって、まあもちろんその、ストーリーはあるんですけど。

ー挿絵のあるっていうのは何か、他にもなんか、クルミド出版でやってきたことが。
そうですね、いや、全く初めてで。
で、実はあのまあ、父親、両親がそういうちょっと、あの、芸術系の仕事をしていることもあって、幼少期にすごい絵を描いてたんですよ。
本当に今、家に帰ってもよく取ってるなあってくらいのいっぱいの絵があって。ただ、小学校に進んだ時に、あのまあ、いわゆるこう上手い絵ってのが出てきて、なかなかその美術の先生達から自分の絵が認められないとか、成績すらもなんか頑張ろうまでいかないけど、なんかよく頑張ったにならない、とか、普通の評価みたいになって。
なんかあら?っていうのがあって。
さらに中学になるとよりそれが顕著になり全然自分のあれが認められない。で、まあよりそれがさらに顕著になって、美術の成績がどんどん悪くなって。
なんなんだよみたいな思いがあって。
で、しかもだから人に絵を見られるのも嫌になってきたし、なんかあれ、絵嫌いだなみたいな感じになってきたんですよね。
で、大学時代とかも全然絵描かなかったし、描く機会もなかった。ただ見るのはまあ相変わらずずっと好きで、美術館とかはよく行ってて。

で、大人になってから、まあ、大人になっても社会人になってここに入って。で、なんかあるきっかけで、黒板とか、まあカフェって黒板とかに絵を描いたり、フライヤーを作る機会ってのがまあすごく多くて。
なんか今田くん、なんかメニューの絵とか描いてみないとか、絵描けないのみたいな軽いノリで言われて。
いやなんか久しぶりだなみたいな時に、描いた時に、なんか意外とみんなの反応が良くて。なんかいいねみたいな、なんかみんな上手とは言わないけど、なんかすごいいいよみたいな、まあ特に店主が言ってくれて。ああ、ありがとうございますみたいな。
で、それからメニューの黒板の絵をずっと書き始めるようになって。なんか、結構もう黒板の絵は今田が描くみたいな感じにもなってきてて。
で、あ、嬉しいなぁってのがずっと続いてたんですけど。

で、ちょうど本の制作の話が平行して、これをやってた時に、なんか店主がいきなり、いやなんかりんどう珈琲の挿絵、今田君書かない、って言ってくれて。え、いやいや、そんなんちょっと無理でしょみたいな感じだったんですけど。
いやなんか別にそれは僕は身内だからなんか制作費を抑えようとしてやってるとか、そういうことじゃなくて、なんか理由をしっかり言ってくれて。それはなんか抽象と具体の間の絵を、今田君は描けると思ったからみたいなことを言ってくれて。
具体的過ぎても、読者がそのイメージに引っ張られるし、抽象的な記号みたいなやつでも、それは記号として強くなっちゃいすぎるし。
なんかその中間の淡いみたいな絵を黒板でよく描いてたから、あの感じで描いてみてよっていう風に言ってくれて。で、ただまあ本当に素人だったので。で、しかも挿絵っていう物がまた黒板の絵とちょっと違うんですよね。物語の中に、そう、入ってくるっていう読者にいかに邪魔をせずに、だけど想像力を喚起させるみたいなことができるかってので。なんか挿絵とは何かとかを調べながら。で、ただ自分はやっぱアウトプットとしての絵を描く技量は全然ないので、ひたすらインプットだろうって思って、この物語、まあ好きだったし、すごい読み込んで。あ、ここのポイントで絵があるといいなみたいなことを、なんかインプット勝負みたいな感じでなんとかかんとかまあ書き切って。で、実際に出版されたっていうもので。
















で、多分これからも自分が生きていく中で、まあその絵を書くとか、ま、なんかその表現をするっていう一つの方法だと思うんですけど。それは多分今後も大事になってくる中で、なんかこの、自分の絵でいいんだよってことを引き戻してくれたすごい大事なきっかけだなと思っていて。
で、しかもそれがまあ黒板だったらいい意味でも悪い意味でも消えちゃうんですよね、もう次のメニューになったら。なので写真では残してるけど、記録としてはないけれど、やっぱ本という物体物質として残ってるっていうのは、すごくなんか常に背中を押してくれてるような感覚があって。
あ、これ、で、しかもこの時にやっぱ結構、結構な時間を使って描いたので、その時のこととかも思い出したりして。なんか今はちょっと絵から離れてたりもしますけど、なんかやっぱずっと絵を描くとか、形にするってことは自分の中で一つ、こう、まあプロとしてはやっていけるかどうかもわかんないし、どうか分かんないですけど、まあ大事なことのひとつとしてあって。それを常になんか思い出させて、過去の記録でもあるし、なんか未来に行った時にも背中を押してくれる存在だなと思って。
まあ、宝物ってどういう定義かなとも思ったんですけど、なんか過去だけでもないし、ずっと引き連れて生きていくものっていう風に定義するならば、僕はこれなのかなと思って選びました。


ーなるほど、そうすると自分の中で沸々とあったけど外の目かな、ちょっと気にすることによって押さえつけられたものが、ある意味解放されて、記録された瞬間だったみたいな感じなんですかね。
はいはいはい。そうですねそうですね。うんうん。
本当にまあなんか、よく、なんかその沸々と抑えられてたものを解放してもらったなあってその喜びみたいなものがすごくあって。
今だとなんかみんな今田君絵描く人みたいな感じになってきてもいますけど。
それってやっぱ昔だとちょっと考えられなかったことですし。なんかその自信みたいなものを与えてくれたかなあっていう感じがありますね。

ーそれがいろんな、広島の時代から大学出てからもあると思うんですけど、経験として大きかった。
大きいですね。

ー時間とかの関係もあるんですか密度とか。
そうですねそれもありますね。
あとやっぱ絵っていうのが、まあ文章もすごい好きだし、書くのに上手になりたいっていう思いもあるし、色んな技量があるんですけど。絵を描く技量というか姿勢というか、絵を描くっていう行為に関しては、結構の僕の中では優先順位って言葉を使うと、ちょっとあれですけど、大事な度合いが高いなと思ってます。

ー今それは僕が改めて聞いたから、どれかなって思ったのか、その描いた瞬間ってあんまりすぐに宝物になるかっていうと違うかなあと。どのタイミングでそういうことを感じ始めたのか、誰かの一言かもしれないんですけど、きっかけだったり。
うんうん。そうですねえ。でもなんだろうなあ。
いや今回そのお題をもらって、なんだろうってずっと考えてて、いろんなものを思い出したりしたんですけど、でも最終的にこれかなと思って。なんかそうなんですよね。
その、悩んだのはさっきの、あの冒頭の今日の話でも出た、観察する、人を観察することとか、それを表現する事っていうのも自分のなかで結構大事なことなので、それと悩んだんですけど。
でも、そっちはほっといてもなんか、そんな鍛錬しなくてもまあなんかなるものかなと思って。こっちのまあ絵って若干鍛錬が必要だし、その道でやってくんだったら、なんかこう覚悟もいるし。まあプロとしてこれ一本ではもちろんやっていかないけれど、でもなんかずっと自分の中で一つの柱にしたい、したいなあって思っていて。
絵を描いて、色とかいうんじゃなくて、なんかあまり他者性があるというよりは、自分の中で描き続けることが大事っていう感じかなと思うんですけど。そうなった時になんかその観察とかよりも、なんか、なんすかねえ。なんかちょっと持ち続けないといけないな、っていう感覚は強かったのでこっちにしたっていう感じですかね。

ーなるほど。
そうですね。で、なんか認識に関しては、誰かがっていうよりも改めて自分で、今回色々考えた中でっていうことがあるかなと思いますね。自己認識で。

ー今振り返ってみると。
今振り返ってみるとって感じですね。だし、なんとなくこれからもあまり変わらないような気はします。

ー今回改めてこう、ぼやーっと箱があったものから選んだ。
選んだ。
うんうんうん。なんか今回の課題、課題というかあれを聞いてパッとこれが出てきたわけではないんですけど。
でも、なんか考えて選んでいく中にやっぱこれ、やっぱこれだなみたいな感じですね。

ー期間的にどれぐらい考えました。
結構考えました。うんうんうん。
そんなにパッと思いつかなかっです。何個かあるけどどうしようかなあみたいな。

ー比べたり。
比べたりとかしましたね。
それこそさっきのあの雑誌の「そういえばさあ」も一つの候補だったりしましたし。何かなあとか、でも家族の写真とかそういうのなんかあんまパッと思いつかなくて。
なんかうん、あんまりそういうの関係も変わってくし、別になんかちょっと違うかなとか思ったりして。これにしましたね。

ーこの本て自分にとってはどういう存在というか、一言で言うとどういう本なのか。
プロフェッショナル的な。いやでも、うん、なんか過去の自分の時間がつまっていて、その時のことを思い出せるのでもあるし。まあちょっとさっきと被りますけど、これからの生きていく中でもすでに、なんかこれ自分やったじゃんとか、ここまでやったよねって背中を押してくれる存在ですね。

ー今、心の中で残ってたりとかこれに関して言いたいことって他にあったりしますか。
そうですね、あとはその制作の過程もすごくよくて。
なんか単にアウトソースされ依頼されたものではなく、まあもちろん編集の立場でも入ったし。えっと主にチームが4人いる感じなんですけど。まあもっといっぱいいるんですけど、核となる人は4人で、まあ店主がまあ中心で、あとこの著者の方がいて。で、あと実はこのブックデザインをやって、この表紙の絵、この箱の絵は実は違うまだ書かれていて。で、そういう絵を描いたり。この箱にするって事を決めたりするブックデザインを、実は音楽家の方がブックデザインをちょっとやられていて。
で実は、これが、この小説がなんか音楽が少しこう流れてる、音楽も実際描写もあるし、なんか波の音みたいなこう音楽がずっと通奏低音みたいなものが流れてる小説だなって事を店主も僕も思っていて。で、何か音楽関係の人にってことでその方に依頼したんですけど。

で、なんか4人で、チームで本を作っていく感じとかがすごい印象的で楽しかったし。で、その届けていくっていう時もなんか4人でイベントをやったりとか。で、また別の人たちと関わる中で、さっき実は来てくれた手紙社っていうお店があるんですけど、そこの方も、もう自分事としてこの本を届けてくれて、一緒にイベントやったりして。
そのなんかすべてのプロセスが、あの、僕の中思い出になっているので。この本を見ると、なんかそのこととか全部思い出すので。
ま本当に過去もそういうものが詰まっているし、それが未来に揺さぶりをかけるっていう感じがあるなと思っていて。
まあなんか一冊、今本棚にある本を全部捨てなきゃいけなくて、一冊しか残しちゃいけませんっていう風に、そんな変な状況がもし訪れるのであれば、まあこれを選ぶかなという感じもあります。

ー絵っていう軸は記録されたとか、さっき回答された話はあるものの、その過程っていうものも良かった。それが悪い過程だったらまた選べなかったかもしれないですね。
そうですね。それ確かに。そうそう。うん多分選ばれてないと思います。うん確かにそういう意味ではなんか、うん必要条件的な、うん感じかもしれないですね。

ーそしたら次は質問変えたいんですけど。今思ってる自分の将来の夢とかやりたいこととか、なりたい姿、達成したいこととかでもいいんですけど。夢みたいなこと教えてほしいなと思ってます。
ありがとうございます。あの、計画性がない人間でして。
あの、こういう風になりたいとか、描くのはとても苦手で。常にあんま描いていない感じがありまして。ただなんか今日のお話でもあったように、どういう状態になりたいかみたいなのはすごくあって。

それはなんか、目の前の会った人とか、自分がいいなって思う人の力になりたいっていうことだけを思っていて。その時に、自分が力を、力不足で発揮できなかったり、なんかその人の言ってることがわからなかったり、寄り添えなかったりするのは嫌だなって気持ちはめっちゃすごい強くて。だからそうなるために日々鍛錬して、なんかこう色んな感受性も豊かにしておきたいみたいなところもあって。
なんかそれだけあるのは確かなので。
まあそのなんかバクッとした感じですけど。それに向かってまあ日々なんかその場その場その瞬間その瞬間を大切にしてるって感じで。
なんか目的的に何かを達成するために、まあ資格試験とかそうですけど、そういうのすごい苦手で。なんか日々漠然としたあり方のために、なんか漠然と生きてるみたいなところがあるかなっていう感じですね。

ーありたい姿ってのはあるんだけど、それに向かって走ってる感じではなく。
あるんだけど、なんか、そういう感じではなく。なんか漠然と想像はしていますけど、なんか、まあ色んな変遷がありながらいくんだろうなんてな感じで。まあ本当に基本、なんか楽観的な、あんまり考えてない感じの人間なので。
あと短期的な刹那的な感じなので、なんかそうですね、座りたいけど、だからなんかちょっとさっき言った言い方おかしかったですよね。
なんかそこ、ありたい自分のために鍛錬してるって言ってましたけど、なんかこう直線的に鍛錬してるというよりも、なんか備えてる、備えてるって言い方が、うんうん、正しいかもしれない。うん。うん、うん。

ーさっき言った、目の前で困ってる人を助けたいみたいな時に、いろんな引き出し持っておかないといけない。そんなイメージもあるんですか。
いやあ、そうですね。でもそこまで明確に言語化されてる感じもないかもしれないです。すごい漠然とですね。うん。なんかそうですね。
だからここでもイベントとかを色々やってきた時に、何か新たな著者の人とかと出会った時に、なんか、あ、こいつちょっと面白いなとか、ここでやりたいなっていう風に思ってもらえるような存在にはなりたいなと思っていて。

なんか面白いですよね。そう思ってそのためになんか目的的な手段があるわけじゃなく、なんか漠然とこうやってきたっていう感じがあって。
まあでもありがたいことにこの7年間ぐらいは、うん、なんか基本的に波長が合う感じで仕事をさせてもらってたので。あ、なんかこいつとやってもいいかなって風に思ってくれてたのかなと思うんですけど。
まあ違うまた畑に行くので。ねえ、なんかどうなるか分からないですけど。まあ仕事だけじゃなくて、なんか普通に出会った人すべてに対してそう思ったりしているので。
うん、そうですね、そんな感じかな。

ー同じような質問なんですけど、いつどういうふうにこう気持ちが。小学校とか中学校とか逆にこうじゃないですか。学校行きなさいとか。
はいそうですね。
大学もそうですね。えっとですね、これどこまであれか、なんですけど。あの、大きいのはえっと、僕結婚して離婚してるんです。実は、そうなんですよ。
そう、最初に出会った人は割とまあ自分のなんですかね、事情とか闇みたいなものを抱えている感じの子で。
ずっと一方的にその子の力になりたいなみたいなことを思って、結婚もしたんですけど。まあなんか結局それがうまく、なんか力になれなかったなっていう後悔とかもあって。
まあその力になりたいっていう、傲慢さみたいなものと、なんかだけど、その失敗みたいなものもずっとやっぱ引きずるっちゃおかしいですけど。なんか力になれんかったなみたいなことは思っていて。

なんか、なんすかねえ。まあ状況は変わって、なんか、ね、なんかどうやったらじゃあうまくいってたのかってのはわからないですけど。
なんか、うん、そこでの反省って言ったらおかしいですけど、その経験みたいなのはずっと片隅、頭の片隅みたいなのにはあって。
うん、なんかそうすね。なんか力になれないのは、残念だなみたいなのは、すごくあるっていう感じですかね。

なんか、これもこういうのもまあ本当に、それは別にそういう大きい夫婦関係とかだけじゃなくて、今君と会った時とかにも、なんか、別にそんななんか超面白い人間だと思われたいとかいうことじゃないけど。なんか、まあ関係性が続いていくぐらいに思ってくれたらいいな、っていうなのはあるし。
なんか、ああこいつつまんない、という感じとかは嫌だななんてのはずっとあって、ていう感じはありますね。

ーその経験ぐらいから、なんとなくそういう。働きながらですかね。
でも、どうなんですかねえ。いや、面白いですね。
でもそれの、なんか今、その代表例みたい感じで、その離婚の例を出しちゃいましたけど。それがでも明確にそれがあって、そっからそういう風に思うようになったってことでもなくて。多分それは一つのきっかけでしかなくて。

なんか、なんすかねえでも。ちょっとでもその役に立たないことへの恐れみたいなのは、多分結構昔からあったのかもしんないすね。なんか、こいつつまんないって思われたくない、みたいなのは、まあそうですね。サッカーだとわかりやすく能力で、そういうサッカーの能力としてありますけど。それ以前でも、でもなんかクラスの中でとかでもそうかもしれないですけど、なんか嫌われたくない欲求みたいなのが多分すごい強くて。それが多分、根底にはあります。

で、それの一つのきっかけとしてなんか離婚みたいなものがあって、よりそれが顕在化したみたいなことはあるかもしれないですけど。元々、うんなんか嫌われたくないみたいなのはあるかもしれないですね。普通にでもその家庭環境ではないかな。なんだろう。
なんか学校とかでクラスとかで嫌われたくないなあみたいなめっちゃ強くて。うんうん。そういうのあるかもしれないですね。

ーそれがきっかけで。でも他の経験も、働きながらそういうこと思うように。
なってったんですかねえ。
でもなんか働きながらはどっちかと言うとポジティブで、よりその目の前にあった人の力になりたいみたいな。

ー広がってった。
うんうんうんうん。なんか嫌われたくないっていう感じはあんまないかもしれないですね。うん、この人どうやったら力になれるんだろうかみたいな。
で、やっぱ力になれない部分もあったりして、その度にああなんかいやちょっとイマイチだったなあ、じゃあちょっとこっちをもっと鍛えてみるかみたいな振り返りがあったりして。ですね。

ーすごいポジティブに変換されてますね。なんかそう聞くと。
そうですね。なんかうんうん。
もちろんね、なんかダメダメな部分もあるので、それで全て上手くこうやってるって事でも無いんですけど。まあ螺旋的に行ったり、行きつつ戻りつつしながら。
でもうんなんか、そうですね、本当まさに螺旋みたいに、こう行きつつ戻りつつしてるけど、ちょっとずつは上に向かっていってんのかなあみたいな。
まあ下に戻る時もあるけど、まあなんとなく。


ーじゃあなんとなくぼんやりとだけど、ありたい姿みたいなのが、ある意味ではその状態を持続するっていうような方が、もしかして正しいかもしれないですね。
そうですね。そうですね。

ー時代によって同じ状態でも、こう時代遅れじゃないですか。そうならないようにみたいな話なのかなと、こう聞いてて思いました。
はいはいはい。うんうん、確かに確かに。そうですね、そうかも。
なんか周りの人と関わる中で、常にそういう自分でありたいことがあって、まあその時代とか環境によって変容していくけどまあなんとなく多分核みたいなものはあって、その周辺を漂ってたいみたいな感じはあるかもしれないですね。

ー今の夢みたいなところで、他に思ってることとか。
いやなんか、本当になんもないんですよね。ただまあ仕事的なことで、つまんないことで言うと。まあその次、広島の街に関わる仕事なので、なんか気持ちがいい街にしたいなってことは思っていて。
で、その時の一つのなんかアイディアの源泉みたいなところに、まあ都市でどこまで出来るか、国分寺でも、ねえ、どこまでできてるかってのありますけど。何か受け取り上手な人が多い、なんか街が、僕は結構いい街だなあと思っていて。

何かやりたい、やりたいやりたいっていう人はいる街が、どっちかて言うといい街とか、なんか主張はそういうプレイヤーがいる街がいいっていう風に言われがちだけど。
なんかそれもそういう、まだそこまで言語化されてないことをなんかしっかり受け取って、なんか聞いてあげるってと重々しいけど、聞き合う人が多い、そういった関係性のある街がいい街だなと思って。気持ちの良い街だなと思っていて。

なんかそういう関係性を広島でもどこまで作れるかだけど、作りたいなっていうのは、ちょっと短期的な仕事のなんか夢としてはありますね。うんうん。まあそれはここでやってきたことの経験も踏まえながら。うんうん、ありますね。

ー今インタビュー全体を通しては、何か思ってることとか。
いや、ありがとうございます。
なんかやっぱこういう機会があると、言語化されて、改めて感じることがあり、なんか今まで感じてなかったことも、インタビューによって引き出された感じがあるので、なんか久しぶりに、こういうインタビューすごい久しぶりですね。
なんかやっぱいいなと思いました。機会をくださって。

ーあと僕が聞きたいところで、この宝物で出したもので、自分の今思ってることとか夢みたいなところが繋がってるとか、関係してるとかってあったりしますか。
ああどうですかね。直接。いやどうかなあ。うん。
うん、いや、そんなに一見、一見したところないかなと思う。現時点では。ないかなと。
まあもしかしたらかなんか、どっか下の部分で繋がってる感じはあるかもしれないですけど。今、ちょっと考えた、感じだとないかな。

ーさっき言ってた後押ししてくれるものみたいな感じで。もしくはその伴走みたいなものかなあって気もしました。話を聞いていて。
ああそうですね、そうですね。うんうん。そうですね。常に、いやそんな感じかも。なんか常に一緒にいるみたいな、その時の自分を思い出して、なんか、なんかしら、存在として何か言ってるみたいな。

ー過去も未来もっていう話があったんで、なんかそういう印象を受けました。
うんうん本当そういう感じありますね。うんうんうん。過去も未来も。
いや本当にうん、なんかありがたい仕事だなあと思っていますね。
なんかいろんな仕事をしてきて、全部ありがたいんですけど、やっぱだから物として残るって結構強いなって思って。
イベントとかってまあ一時的なものなので、すぐ解散しますけど。
やっぱ訴えかけてくるんで。
うん、やっぱモノの力ってありますね、改めて。うん。

ー僕からは一旦大丈夫かなと思うんですけど、他に何か思ったり、気になってることあったら。
うん、うん、大丈夫だと思います。
ありがとうございます。



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