匿名希望(23)

多分ね、こんなん、オレンジでね、箱に入っててね、
1ドル25セントくらいだった12本で。


ーじゃあ、まあ、なんでこの写真を、鉛筆をになるんだけど自分の大切な物として選んだのかっていうのを。
なんで。そうだね。
えーっと。今、将来目指してるところとしてまあグラフィックデザイナーみたいなところがあるんだけど。まあ、小さい頃はもちろんそんなことは考えていなくて。
だけど、絵を描くことだけはすごい好きで。まあ、その頃、その頃書いてたものが絵と言えるかどうかはわからないけど。まあ紙に何かを書くことが好きだったから、まあきっと色んな周りの影響もあるけど。
まあそこが、そのなんだろう。
そのころのその楽しさみたいのが続いているんだろうなとは思っていて。
で、まあ今いろいろこう、デジタルとか、デジタルツールあるけど、まあデジタルツール、ペンタブも一応持ってるし、Photoshopとかも使ったりするけど、なんだかんだいって、こう一番好きな線は鉛筆の線だなっていうのがずっとあって。


ずっとていうかずっとじゃないな。なんか一時期普通にデジタルに、の方が便利と思ってたことあったんだけど、なんかぐるっと回って一周してきたみたいな感じなんだけど。
なんかやっぱり鉛筆の方が体の一部みたいに使えるから、楽しいしもっと、なんだろうな、ダイレクトな感じがする。あと、なんだろう、まあ線の強弱とか、ちょっとこすれちゃう感じとかも好きだし、なんか一番体に馴染んでいるツールだなと思っていて。
だから、文字書くのも、絵描くのも、まあ鉛筆が結局一番好きだなと思っていて。
で、んーと、って思っていて、うーん。
その表現するっていうことの象徴としてのツールが、多分私にとって鉛筆っていうツールなんだろうなって思います。


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ーで、選んだっていうこと。

まあそうだね。で、だから最初は普通の鉛筆を選んだわけなんだけど。
で、まあ、ものは一つっていうことだったから、あの、でも。
経験として、まあ留学したことってのも大きかったのは大きかったから。で、そん時に、まあ使っていた、向こうで本当に、行ってすぐ買ったんだけど。
なにせ12本入りみたいな感じで、まあ他のも使ってたりしたら、まだ残ってて。まだだから、で、それで一回それ買い始めたら、特にそれが好きってなったわけじゃないんだけど、まあなんかそれを使っていて。で、なんか、なんて言うのかな。
ちょっと組み合わせちゃった感あるけど。留学したっていう経験も私の中では、なんか、向こうで、向こうの学校では、ちょっとアートに特化したっていうか、特化っていうかアート重視の、普通の公立高校なんだけど、重視してるっていうの謳い文句みたいなところに行ってて。


で、で、そうすると、今までの中学とかでなんか会えなかったレベルの人たちとかがいて、まあなんかそういうのも、すごい、英語以外の刺激としてとてもいいものとして得られたんで。
まあなんか、一周回ってきたのも多分その辺からで、そのデジタルツール、中学の頃はデジタルツールの方が便利だと思ったから。で、まあ向こうに環境があんまなかったからっていうのもあるのかもしれないけど、まあアナログでやるしかないっていうか、まあアナログの方がやりやすい状況になって。
あとアートの授業とか、が割と豊富だったから取って。で、アナログツール使うことが多くなって、まあそこで多分、多分そこで一周してきたっていうか。
なんか、なんの、下書きとか、なにをやるにしても鉛筆が一番いいなって多分そこで思ったのかな。まあだからものとして選んだ、選んだっていうか選ぼうとしているっていうのは、その、その時の、まあ、特別っていうわけじゃないだけれど象徴としてある。


ーそれは今言った中だと、自分がこう絵描き始めた時に鉛筆があったていう、
今目指してるものの原点が鉛筆であったのと、表現のツールとしてっていうところと、
留学のその経験だったりとかっていうのと、3つくらいこう要素があるんだけど。
それは重なってるものというか。

重なってる。


ー要素がこう3つ、けっこうばばっと出てきたんだけど、選んだ理由としては3つとも並列してあって選んでるってこと。

待って、ツールと表現と。待って表現のツール。


ー夢の原点というのと、表現のツールとして鉛筆がいいっていうのと、留学っていう。

うーんそうだねえ。まあ、いや、優劣つける、優劣っていうか順番つけるんだったら多分、こう表現としてのツールかな。


そうだねえ。そうだね。留学はもちろん大きな経験なんだけど、まあおまけみたいなところがあるかもしれない。おまけっていうか大切だけど、大切だけどそん中ではおまけみたいなところがあるかもしれない。
まあ結局鉛筆っていうところが大事だからね。鉛筆っていうか表現のツールってところが大事で。で、最近は、万年筆も使ったりするし。だから、鉛筆と万年筆、うん、めっきりその二つなんだけど。
で、万年筆は本当に最近。なんか、にじみとかが、とかペン先の強弱とかが好きっていうか、ああいうガリガリした、紙の上でガリガリする感じとか。


まあ、でもつまり、自分の体にあった、えーっと表現のツール、がまあなんか、ていうところが大事なところかな。
だから、ブレストとかも鉛筆でやるから。なんか文字、だからブレストって別に、こういう図なわけじゃん。なんていうんだ、必ずしも絵ではないじゃん。何が一番いい、やりやすいかって鉛筆がいちばんやりやすいし。
あとなんか、これ蛇足だけど、鉛筆カッターで削るのが、まあ好きで、なんかそういう、多分ツールを自分で、作って、作ってないけど、なんて言うのかな、作るに近いから、なんか削るって作るに近いから、作ってそれを使ってっていうのが多分、合ってるのかなあと、思う。


ー表現、自分が表現したいものを表現する上でいちばん最適なものなの。

そうだねえ。なんか、そうだねえ。優しい感じとか、まあ力強くとか、すごい一本で色んなことができる。


ー自分に合ってると。

と、思うなあ。そうだね。まあまあ、優しいって言うよりも力強さみたいな、なんか、込めた力そのまま伝わるみたいな感じが好きで、なんか線の強さ。私けっこう描く絵とかって、その、印象とか、その強さ、なんかなんだ。語彙力が。
うーんと、強い印象を乗せたものがまあ好きだから、けっこう、なんていうんだ、線とか濃くしたりするの好きだから、そういうなんだろう、強さみたいなのが出るツールとして、とてもいいと思う。
かなあ。そんなかなあ。


だから、グラフィックはやりたいんですけど。なんだろうな。
夢の話をすると、だから、アートとかもまあかじってみて、イラストレーターになりたいのかグラフィックデザイナーになりたいのか、なんになりたいのかって留学中に考えてたときに、なんていうか、最初イラストレーターだと思ったんだけど、イラストじゃないかもって思って。なんかもっと人の手に渡るものがほしいかもしれないと思ってて。
ほしいかもじゃないやりたいこと、やりたいなって思って。
だからこれはイラストレーター、じゃないんだろうなと思って。その物ごとデザイン、手に渡る物ごとデザインして、視覚的に訴える物が作りたいんだろうなって思って。だからパッケージとかなんかそういう、だからグラフィックデザイン、プロダクトかじったグラフィックデザインみたいなのがやりたいんだろうなって思った。


ので、だから、一見、だからそれだけ言ってしまうと、鉛筆って、なんか最適じゃないように思う人もまあいるのかもしれないけど。まあその、なんだろう、好きなこととか、表現するってことの原点としてってのと、そこのアウトプットにいくまでの前段階の時点でのツール、ものとして、きっと将来、その夢が実現したとしても使ってる物だろうなって。いろいろ便利な物あるけどさ、なんか、コピックとかさ、なんか、あとは、まあハイテックとかいろいろあるんだけど。まあそれかなって思う。


ーその夢ってのはなんでそれになりたいって。思ったきっかけとか。

なんで。え、それは人の手に渡るものがいいっていうのは理由にはならない。


ーそうそうそれはどういうところから。

その理由。


その理由。その理由なんだろうね。なんだろう。なんだろうねえ。
なんか使って、使ってほしいっていうところは何からきてるんだろうね。
なんか、自分がものを使う時に、えーっと、何かをぼろぼろになるまで使った時ってすごい嬉しくなるんだけど、まあそういうものを作れ、与えられる側になれたらとてもいいことだなって思ってるからかな。


ーだからこう人の手に渡るもの。

そうだね、で、手に渡って、うん、使って、あわよくば、その人、その人、のあとが残るくらい使いこんでもらいたいかなとは思う。そうだね。
なんか、そうだね、そのアナログ感とかも関係あるのかなあ。なんかデジタルじゃない感じ。わかんない。ちょっとわからない。


ーていうので、自分が目指すものを考えた時に、グラフィックデザイナーっていうのが。

多分、そうだねえ。そうだねえ。グラフィック、そうだねえ。
え、なんかグラフィックていうか、なんか、本当にポスターとか、そういうのだけじゃ、二次元だけじゃなくて。
まあ、やりたいと思っているから。グラフィックデザイナーの中では、まあ幅の広いことをしたらなとは思ってて。まあ、そこまでいくには、多分、グラフィック積んでからじゃないといけないんだと思うんだけどもちろん。その、アートディレクションみたいな話になっちゃったりするから。だから、最終的にはって話。そう。そう。


ー夢ってのは表現する人になるわけで、デザイナーって表現し続ける人になると、そこで多分、今も使ってるしずっと使ってく物が鉛筆なんだろうなって感じてる。

そうだね。


ー自分のその最高のアウトプットをするために必要なものになる。

そんな感じかも。うん。そうそうそう。なんか、使うと減ってく感じとかも好き。
なんか。その、なんだろう、実感できる感じ。
なんか。時間、その時間を使ったていうのと、まあ物理的にそれ、それだけ、なんか、労力、努力の分だけ減るみたいな、その感じとか。
文章終わらせられない病気。


ーなんか言い残したことがあれば。これは言っときたいなあみたいなことがあれば。

言い残したいこと。なんか、なんだろう。
だから、そうだな。その写真に撮るやつは、もうだから、そう長くは持たないってか、使っちゃう、使い切っちゃうもの、だとは思う。まあなんか、お土産感覚でじわじわ使ってるけど、なんか。
まあ、鉛筆って残る物ではないから、どんどん減ってくんだけど、まあ、それでいいと思ってはいて。
なんだろうなあ。


なんか、結局、すごい人たちは、それだけ、その、努力と経験積んでるだけ、だけって言うとあれだけど、それが正直に表われているんだと思っていて。
だから、才能云々ではないと思ってはいて、だから、今、こう、写真に撮ったものとかも何年も前にとっくになくなって、もう何箱目だーみたいなそういう風に言えるくらいに使い込めてたらいいなと思う。
そんな感じかな。



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