稲垣敬子(32)

ーじゃあ選んで来た写真の、なぜ選んで来たかっていうのと、その写真はなんなのかていう説明をお願いします。
おう。なるほど。結構恥ずかしいですね。まあ、別に普通に家族の写真ですけど。


選んで来た理由。えっと、設問は人生で一番大切なものでしたよね。選んで来た理由、えっと、ま、そうですね。家族が一番大事だから。ていうのと。なんだろうなあ。
そうか、それを、理由を説明しなきゃいけないんですね。
うーん。
そうですねえ。まあ、一応なんか他のものがなくなっても、最低限家族がいればまあ人生楽しいかなって思うからですかね。なんかこう、財産がなくなったり、友だちがみんな死んじゃったり、食べるものに困ったりしても。


ー自分が生まれた家族じゃなくて、選んだ方のっていうんですか。なんかそういう。
そうですねえ。まあ、まあ家族も大事なんですけど、この家族の次くらいに元いた家族も大事なんですけど、まあ最も自分を必要としてるからですかね。


ー自分、必要とされてるていうことですか。
あ、そうそうそうそうそう。


ーそれはなんかどういう時に。
うーん。まあ犬は必然的にそうだし、犬は私がいないと生きていけないし、夫もまあ生きていけるかもしんないですけど、まあ一応こう今お互いにこう第1プライオリティのところにいるので。そうですねえ。
まあ、なんでしたっけ。
なぜ元の家族じゃなくて今の家族なのか。うーん。


ー必要としてくれてるからっていうのが。
そうですね、そうですね。あ、なんで必要としてくれてるか。うーん。


ーなんでというか、どういう時にそれを感じたりするのか。
どういう時にそれを感じたりするか。
えーっと、まあ割とこう、私もそうだし、夫もあの家族といるっていう時間を大事にしてくれるので、まあ誰にも言ったことがないことを。いうふうに思います。


ーそれはじゃあ逆もそうなんですか。
そうですね。その時間のために生きてるって感じ。ふふ。















ーそういうふうに、あ、大切だっていうふうに感じたのはこの質問をしてからなのか、それの前から常々思ってたりしてたのか。
それの前から思ってます。


ーそうなったきっかけがあるんですか。いつからとか。
きっかけかあ。うーん。なんか割と多分家族の価値観、自分の育った家族の価値観がそうだったから。家族の時間が大事みたいな価値観だったからもうそう刷り込まれたってのはあるかもしれない。ですが。そうですね。

あのなんかこう働くようになってからかもしれないですね。あのその結婚したのがそうだからってのはあるかもしれないけど。
働くようになってこう、タイムマネジメント的なことを意識するようになるじゃないですか。なんていうか学生の時無尽蔵にあった時間をまあ、1日の大半が自分以外の人間に自分の時間を取られるっていうふうな生活になった時に、まあその限られた時間を何に使うのかっていうのがまあ私の人生であるっていうふうに思って。
まあそれを何に使うかっていう、なんか自分の中での優先順位として、まあなんか家に、家族と過ごすっていうことがすごく大事で。で、それがなんか家に帰るとかではなくて、家族と過ごす。だから別に家じゃなくてもいい場所は。家じゃなくてもいいから。

結構あの仲良し夫婦で、あの帰り待ち合わせて帰ったりとか、行きも一緒に来るんですけどね。まあ通勤時間長いんですけど、田舎に住んでるから、長いけど、まあ一緒に来るから、まあ別に損はしてないみたいな。なんだろその自分の時間を最大限家族と一緒に、もちろんちょっと犬もいれたら一番いいですけど。それは難しいので。
とか、なんかそういう努力をお互いにしてます。あの通勤経路変えたりとか。向こうがあの職場が変わったら、そっちに合わせるように通勤経路にしたりとか。


ーそれは結婚してからそういうふうになったんですか。
そう、そうかもしれない。結婚してから。


ー結婚がきっかけ。どうなんですかね。大切だから結婚したのかもしれないですけど。
うーん確かにねえ。
うーんまあでも、別になんか付き合ってる時から、まあその一緒にいる時間のためになんか付き合ってるようなもんじゃないですか。なんというか。なるべく一緒にいたいから送っていくねみたいな、なんかそういうことが生じるわけじゃないですか。
だから別に、結婚がきっかけでってわけでもないかもしれないけど、まあでもそのなんかタイムマネジメント的なことを意識するようになったていうのはそのなんか自分の中で、どういう、その自分の人生での優先順位をつけるのかっていうののきっかけにはなっていて、さっきの最初の質問のこれが一番大事っていうのはその時に思っていた。
説明になってますか。


ーなってますなってます。タイムマネジメントの部分のことって、なんかそういうの意識するきっかけあったんですか。
それは、あ、私の、私の人生哲学かもしれない。
なんか小さい頃に兄と一緒にボードゲームを作るという趣味をやってまして、まあちょうど今度そういう会社に転職するわけなんですけど。
で、なんか人生ゲームを作ろうってなって。で、まあ私兄のことすごい尊敬してるんですけど。で、すごいクリエイティブな人で。なんかあの人生ゲーム、なんかお金を稼ぐのが目的だけど、人生金じゃないぞみたいなことを言いまして、なんか幸せポイントっていうのを作ろうっていう導入が、それはすごいイノベーションだったんですけど、人生ゲームにおける。で、その幸せポイントっていうのが勝利点になるんです。

だから、人生を終えた時に、それが一番大きい人が勝つっていう人生ゲームだったんですね。で、例えば、まあ給料は幸せポイントにはならないんだけど、お金でテレビを買うと幸せポイントが増えるとか旅行に行くと幸せポイントが増えるとか、なんかいい人と結婚するとポイントが増えるとか、楽しい仕事に就くとポイントが増えるとか、なんかそういう設定をこうすごい細かくやってギークな感じで。で、そのゲームめっちゃ面白かった。今は消えてしまった。その紙で作ったゲームは。

で、なんかその時から、あ、そうかなんか人生というゲームは幸せポイントを最大化するっていうことが勝利条件なんだ、ていうのがなんかすごい腑に落ちて。
で、なんかそれが自分の幸せポイントを上げたら、上げるにはどうしたらいいんだろうってことを考えました。で、なんかその時に、まあなんかこう、なんかこう人生積分だなと思って。つまりまあ時間が流れて、時間軸がこうあって、まあ縦が幸せポイントだとしたら、まあこうなってるじゃないですか。で、それを総量で見た時の積分値が、まあ幸せポイントの総量であろうと。
そのゲーム上ではテレビを買ったら何ポイントとかってなってたけど、実際にはもう積分になっているだろう。ていうことは、まあ掛け算ですから、どれぐらい長い時間どれぐらい幸せな状態でいられるかっていう掛け算がすごい自分にとってものすごい重要だと思っていて。
なので、そういうこう時間、なるべく長い時間、なるべく嬉しい状態にするっていうタイムマネジメント的な発想になりました。


ーなるほど。あと写真を選ぶ時に、いろんな多分写真があると思うんですけど、なんでこの写真を選んだかってありますか。
あ、なるほど。これ今朝撮った写真です。


ーなるほど。なんかあんまり意識もしなかったんですか。
なんか探したんですけど、あんまりこう、この3人で写真を撮ることが普段あんまりなく。
なぜなら生き物なので撮りにくいし、常に被写体はこの人なのであんまりこの私たち写らないから。でなんか、あんまりなかったからっていうのと、なんか家で撮りたいな、なんかまあ家の空間が好きなので、全然写ってないですけど。
撮ろうかなあと、なんか仲良い感じで撮ろうかなと思って撮ってきました。


ー自分が写ってるってことも重要なんですか。
自分が写ってるの。確かにね。この2人っていうのは結構あるので、最初言われた時はそれで出そうかなって思ってたけど、結局自分、自分の幸せが大事なんで。あの自分がそこにいるっていう時間だっていう意味で自分も入れてます。ちょっと後付けかもしれない。


ーなんか他にこの写真について言いたいこととか、写真とか自分のその大切なものに関して、言っておきたいこととか、なんかあったら。
写真について。うーんまあ、場所はどこでもいいって言ったけど、あえて言うならなんか家で撮るっていうのが結構大事だったかなって思いました。


ーそれはなんで。
家、が好きだから。家の、まあまあ、この犬が家にいるので、家にいることが多いので、なんかこう家の中の空間を結構充実させることを頑張っていて。この犬と過ごせる場所と時間を増やすために。で、そこのこう、幸せポイントを最大化。


ー家族の空間ていうことが大事なんですかね。
そうかな、そうですね。まあ引っ越してもいいかもしれないですね。まあ土地とかにこだわりはないかもしんない。


ー大切なものって自分にとってどういうものなのか、一言でこう表すとしたらどういう。
うんと、大切なものが自分にとって何か。
写真が。大切なものが自分にとって。


ーこれで表現されているものが自分にとってどういう。
これで表現されていることが、自分にとって、大切なものとかではなくて、ってことですよね。えーっと、なんかこう人生の目的みたいな感じ。
うん。目的ていうか、まあだから、オリジナリティのある言葉で言えば、こう幸せポイントを最大化するものみたいな感じ。


ー自分の幸せポイントを。
そうそうそうそう。同じか。大切なもの。


ー他はなんかないですか。
他、この写真について。
結構犬を、犬を飼うっていうのは、割となんか夫婦にとって大きい決断で。旅行が好きなんですよ私たち。で、毎年2回くらい、海外旅行に行ってて、夫婦で、これまで、犬を飼う前までは。で、でもなんか二人とも犬が好きで、犬を飼ったこともあって。
で、犬を飼いたいねえ、まあでも飼うと旅行に行けないしねみたいな感じで、ずっと言ってたんだけど、なんかある時に、あのすごい私影響されやすい、会社の先輩にも言われたけど、影響されやすい人なので。なんかあのホセムヒカ大統領っているじゃないですかの、なんか演説みたいなのを読んでて、あれその話しましたっけ、じゃあいいや。


ああそうそう、それで、なんかまあ犬を飼うていうことが、私たちの目的だ、人生の目的なんじゃないかっていう結論に達し、あの旅行は捨てて犬を飼うことになったんです。まあ旅行には行ったんですけど、その後。結局行ったんだけど、でも一応そのまあ旅行を捨てようという覚悟で、そうです。あの優先順位として、なんか本当に自分たちにとって旅行と犬と過ごす時間ていうのをどっちが高いって考えた時に、犬を選んでて本当に良かったです。犬を飼って。本当に良かったです。


ーそれは飼って、2人の関係性が変わったりすることもあったんですか。
関係、2人の関係は変わんないです。


ー今までは大切な人ってか物が旦那さんだけだったのが、やって来た。
えっと、夫との関係はあんま変わらない、くって。
うーん。かわいいですね。かわいいものはいいじゃないですか。夫は別にかわいくないんで。別にかわいいなあって感じではないし、写真撮りたくなる感じでもないし、なんか写真撮ってインスタグラムにあげようとかいう感じでもないけど。とか、あんまりこの子のために河原に散歩にとかは思わないけど、犬には思います。
まああと毛が生えてるし全身に、かわいいなあ、撫でて。体をこねくり回したりとかすごい良かったです。本当にこれは私の人生において、そうですね、2番目くらいにいい決断ですね。


ー1番は結婚ですか。
1番はまあ、夫を選んだことですね。ちなみに3番はいい家具を買ったことです。


ーいきなりこう物々しくなりましたね、3番。
まあすごいいい買い物した。


ーそんなところですか。
そんなところです。


ーそしたらじゃあ次は話を変えて、自分の人生の夢とか、やりたいこととか、なりたい姿とか、目標だったりとか、1番、遠くても近くてもいいので、1番今強く思ってる。
今、今強く思ってることですか。それ聞いちゃいます。
まあ、今は子どもが欲しいです。子どもが欲しいなと思ってて、まあそれが1番強い願いなので、1番プライオリティが高いですね。
でもまあ基本的に、なんか転職するときも、そこの社長に聞かれたんですけど、なんか目標とかあるんですかみたいな、聞かれたんですけど。まあ自分の答えとしては、その積分値を最大化することが人生の目的なので、何かをこう成し遂げたいとかじゃなくて、なんか常に幸せな状態をいかにこう長く、サステイナブルに、保てるかっていうことがすごい大事で。と、思っています。


ーそういうふうに思い始めたのは、兄とのボードゲームからって感じなんですか。
そう、まあ、まあ最近思って。なんかこう、もうちょっと前はなんかすごいことやるぞみたいな、思ってたかもしれない。まあ、まあ割となんかすごい、私なんか精神的にすごい幼い人で。なんかこう周りの期待に応えようとして、なんか今まで生きて来た感じがあって、まあ親に言われて学校行って、まあそれなりに名の知られた会社に行ってみたいな、なんかあんまり自分の意思がなくて。
そう、なんで、ちょっとなんの話だったか逸れちゃったかもしれないですけど。


ー最近になって、その積分の、ことを思い始めた。
そうそうそう、そうですそうです。


ーそれはなんかあったんですか、きっかけというか時期というか。そういうふうに思うような。
うーん、きっかけ。なんかその周りの期待に応えようという呪縛から抜け出たのはここ3年くらいで。それをは結構、まあ今回の転職しようと思ったきっかけでもあるんですけど。
なんかその、あのなんかものづくり系のあるイベントを三年四年前くらいから主催し始めて、で、なんかそこで、結構なんか趣味でモノ作ってるおじさんたち、お兄さんたちと割とこう交流するきっかけがあって。
で、なんかその、趣味で作ってる人たちだから、別になんかすごいことしたいとかじゃなくて、俺が面白いと思ってるからやってるんだ、なんか文句あるのかみたいな、なんかそういうこう世界観で。
で、なんかそれを見てたら、ああすごいこういう生き方っていいなって思って。なんか別にそんな誰かに期待されてるかとか報酬がもらえるからっていう外的動機でやってるんじゃなくて、なんか自分が面白いと思うから、自分がやりたいからやってるんだっていう人たちとなんか接してたら、ああなんか私もそういう風になりたいなって思って、こう呪縛から抜け出せた。


ーなるほど。で、積分の話が出て来て。
そう、まあ、積分の話は結構前から思ってはいたけど。


ー実行するに至ったのが、その時。そういう風に行動するようになったのが、その頃からだった。
まあでもなんか家族との時間を大切にしようみたいなはずっと思ってた。
きっかけぽいものはあとは。


ーそのイベントがきっかけ。
そう、転職はね。


ー人生をこう、幸せでい続ける、ために子どもが欲しいっていうのが入って来てるっていうイメージですか。
うーん、そうだと思います。まあそれは、それはちょっと多分まだ呪縛も入ってて。まあなんかこうわかんなよね。だって産んでみたことないからさ。本当にそれが自分にとって幸せかどうかわからないけど、まあ産めるんだったら、試してみたいよね。
だってみんないいって言ってるし。実際はわかんないけどね。やらずにね、なんか。


ー自分の夢というかやりたいこととかっていうのと、大切なものって関係ってどういう風にしてると思いますか。
夢の関係、これと。


ー自分の夢とかやりたいこととその大切なものっていう。
自分の夢ととかやりたいこと。
やりたい、大切なものを維持することが夢。っていう関係かな。
大切な時間を維持する。ものっていうか時間か。


ー大切な存在との時間。この人たちとの関係が結局自分の。
そうそう、そうそうそう。それを最大化する。


ー幸せにするため。
そうそうそうそう。まあまあ実際それだけじゃないと思いますけどね。他にこうもっと、面白さとか求めてると自分では思うけど。まあでもなんかこう、意識しているのはなんか迷った時に、何を優先するかっていうことはなんか自分の中で軸が欲しいなっていうのはなんかずっと思ってて。その時の一個の軸は、最大限の軸はこれで。


ー何か一つ選んでくださいっていうことに対して。
そうそうそう。なんか、まあ例えば会話になかったですけど、例えば転勤しますかとか、夫が海外に赴任しますさあどうしますかみたいになった時に迷わず一緒に住む方を選びます。私は。それが、それが軸と。
てかなんか自分で、そういう風に結婚を迫りました。そういえば。


ーどういうことですか。
就職して、まあ結構長い間付き合ってて、就職して。まあいつ結婚すんのみたいなことを言ってて。で、いやまだちょっと働いてちょっとしか経ってないし、そんな感じで。
どこ行くかもわからないし、その自分が働き続けられるかもわからない、なんか途中でへこたれてこう例えばね、こう休むようになっちゃうかもしんないし、ちょっと、ちょっとまだ、みたいなことなんかずっと言われてて、すごいムカついて。
それに対して、で、別にいやそれはそれとしていつでもリスクがあるわけで、なんか人生の軸をどこに置くかでしょみたいな。だってもう結婚するっていうことが軸になるんだから、じゃあその上でじゃあ仕事をやめたらとか、転勤したらとか、考えればいいじゃんとか言ってました私は。
酷いですね。すいません。恐ろしい人で。


ー他に何かこう、インタビュー全体で思ったこととか感じたこととか言いたいこととか言っときたいこととか。
全体で。
なんか私はすごいなんかこう目的志向だと自分で思ってるんで、なんかこう仕事でも、これはなんのためにやるんだとか、人生はなんのためにあるんだとかすごい考えるのが好きで。で、その目的のためにはこう手段は選ばないみたいな人になりたい常々思ってるから、結構そういうことを考えてるのでつらつら喋りますけど、他の人はどうなんだろうって思いました。
どうなんですかね。


ーどうなんですかね。
でも結構みんなスラスラ答えるのかな。


ー悩む人もいます。写真撮ってくるのに何ヶ月かかかる人もいます。そんなところですか。
はい。


ー他大丈夫ですか。
はい。なんか試されてます。はい、大丈夫です。