小久保仁(56)

ーそしたらなぜ、この写真を、自分の大切なもの、の写真として選んだのか。

なぜ。


ーはい。

その真面目な話した方がいいよね。
私がずーっとほら、今までずーっと生きてきた、生きてきて、で、これからもまあ何年生きるかわからないけど生きる。それに一番必要だからですよ。必要なものではないですけども、必要な存在だからですね。いなくては困るっていう。
なんか、困るって言うのは変な言い方かもしれないですけど、いなくちゃ、私になくてはならないものだからじゃないですか。なくてはならない存在というのかな。
だから、うーん、いろいろな意味でね、こうだからこの人が必要だ、とか、こうだからこの人がかけがえのないものだ、とかって言うんじゃなくて、全てにおいて、私が生きていく中において、一番大切なものじゃないですか。


ーそれはいつぐらいからそういう風に感じるようになったりとか。

いつぐらい。いつぐらいから感じるっていうか、今振り返ってみると過去はそうだったし、これからのことを考えてみてもそうなんですよ。
だからいつからって、意識して思ったことってのはないですけどね。だからここで、今こういう風、そういう風に聞かれて、自分で考えてみて、そんなことって考えることってあんまないんですよ。普通に。


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だけど、そうやって、こういう風に聞かれてみて、あ、どうなんだろうって考えたときに、ああ、今現在から過去は一番大事なものだったし、大切な存在だったし、これから先も大切だし。今現在ももちろん大切なものだし。だから別にいつからっていうものではないです。
強いて言えばきっと結婚して、一緒に、一緒にね、あの、なんて言うんですか、一緒にこう生活し出したって言うのかな。一緒にね、あれしだしてからなのかもしれないけど。まあそれ以前は知らないですからね。そんなとこですよね。まあ、うん。
だから、なんて言うのかな。奥さんだから、奥さんだからその照れもあるし、なになにもあるから別にね、そうには言わないけど。面と向かってね、は言わないですけど。
だけど、うん、まあ、そうですね。

なんかものとかこれが大切ですとかあれが大切ですとかって言うものはそりゃないことはないですけどね。ないことはないですけどね。だけど、それはなきゃないで別にいいものじゃないですか。なくなちゃったらなくなちゃったで、まあなくなっちゃったと。ね。
お金だったら、お金なくなっちゃったらなくなっちゃったでしょうがないよ。で、また別のお金があるわけじゃないですか。ものだったら、まあ別のものがあるわけだ。でも、まあ、代わりはないから。ね。そう。
で、まあ子どもだったり、まあ孫だったりもあるかもしれないけど。だけど、そういう大切なものっていうのは彼女がいたからできたんであって。家族なれたんであって。もとはそっちじゃない。だから。そう思います。
きっと、君のお父さんとお母さんも、お父さんもきっとそうだと思います。言わないだけでそうだと思います。きっとだから、そう君も、きっとあの結婚して、奥さんができれば、そう思えるようになると思います。思えられないと困るしね。思えられないと困るしね。そうね。


ーじゃあ自分にとって他に大切なものってのもやっぱ奥さんからこう。

そうだね。派生するものですね。
派生するって言うか、そう、だから、さっき言った息子であったり、孫であったり。ね。そう、なんかいろいろ、そう言えば人間ですけど、ものもあるじゃないですか。
車が大好きだったら車だったり、なんて言うんだろうな。うん、なんか、じぶんのうちが大事だったり。家がね。
だけど、そういうものって言うのも、そう言うものは、代わりって言うんじゃないけど、ね、大切だけど、それはこのものはないけど。だけど、代わり、代わりになるべきものはあるわけじゃん。
だけど、ね、やっぱり奥さん、代わりになるものはちょっとないんで。
で、で、じゃあ1人でなんとかせいよって言っても1人で、ね、ちょっと考えられないし。今のところ。わかんないですよこれから。これからはわかん、多分わかんなくないんだろうけど。わかってるからあれなんだろうけど。そうですね。もの、ものっていうものじゃないですね。大切なものっていうのないですね。

気持ちも入ってるのかもしれない。だから、こういう1人の人間だけじゃなくて、そん中には気持ちもだいぶ入ってるから大切なのかもしれない。
そうですね、自分の気持ちも入ってるから大切。
そんだけだから、私、まあ色んな人いるから別かもしれないけど、私の場合はそれほどなんかに対して執着心がないから。だから、まあ彼女を通してっていうものばっかりになっちゃうんですよね。これって言って車が好きな人は車が大事だとか、なんか趣味でやってることが大事なね、そういうなんか大事だって言う人がいるかもしれないけど。
私はそうではなかったな。ね。
そんなとこですよ。大したあれはないですけどね。ほら、うん。しんどいっすけどね。


ーこのインタビューをするとけっこう写真選ばれる人だったりとか、この時の写真って選ぶ人いるんですけど、パッて選べたのは。

別に。別に、だからどういうあれでも。例えばどういうあれが、どういうとこが好きだとか、なんだから、かんだからこういう風に思ってるとかじゃなくて。
別に、いつでも、どんなんでも、悪い意味じゃなくて、どんなんでもいいの。って言うんじゃなくて、別に、だから、例えば1年365日、24時間365日別にどの、どの姿でも別にいいわけですよ。姿がどうだこうだってないんだから。姿とか顔、形がどうだこうだってわけじゃないんだから。どこでもいいわけですよ。
別にこの人ですよ、これがあの、大切なものですよっていうの。ね。こっち、こっちからこのスタイルがいいとか、この、この瞬間の表情がいいとか、このなんとかがいいっていう、別にそんなのは。そこは飛び越えちゃってますねもう。飛び越えちゃってます。
別にいいんだって。だからなにしてくれっていうわけではないの。まあノロけじゃねえけど、別にノロけてるつもりはないんだけど、まあいればいいんじゃないですか。ていうそんな感じ。そこまでだからそういう風に、あれじゃない、別にどんな写真でもいい、なんでもいい、誰が撮ってくれてもいい、彼女なんだよっていう、別に、のがわかればそれはそれでいいんじゃないですか。
ここが一番いいとか、ここが一番悪いとか、言うんじゃなくて。もちろんそれはありますよ、もちろんあるけど、だけど、基本的にはもう別に、悪いところもいいところも全てにおいてっていうことだから。


ー大切だって。

うん。ね。別に、だからって別にけんかしないわけでもなければ、なにするわけでもないけど。もう普通の人とおんなじように。

つまんない人間ですよ。なんかこれっていう、好きな、これが大好きっていうものがあればいいんだけどね。そういうのないですね。ないですねってなんでも興味もって、なんでも色んなこと好きなこととか、いろんなことあれなこととかありますけど、じゃあそれが一番大切かって。
そんなとこかな。


ーじゃあ次は自分の夢とか、こうなりたいとかこういう風に生きていきたいみたいな、将来のこと。

うーん。
あのさあ、若い時、若い時っていうのはあったよ、いろいろと、こうしていこう、ああしていこうとか。
で、まあここお店を始めて、そう、ね、あったけど、この歳になって、もう、もう守りでしょ。だから自分の夢とか、自分のこうしていきたいっていうのが、息子に託して、息子に、ね。まあ、託すんじゃないけど息子が、息子と一緒にこの店始めたから、まあ同じ目標で、同じような、あのーなんて言うの、将来こうなったらいいなっていうのは、お店がね、こうなったらいいなってのはあって。それで、息子と話しながらやってきてる。
で、だから、今だから、もう、俺、俺だけの考えとしてはもう守って。そのね、守りっていうのではないけど、もう息子に託しちゃったみたいなところはあるから。
それが、こうなったらいいなとか、ああなったらいいなって考えてるよりか、今、今現在を大事に、現状維持ではないけど、今を、今が大切で将来は、将来のことっていうのかな、はもう若い人、若い人が考えてくださいと。こうなったらいいなっとかああなったらいいなっていうのは、もう、それは若い人。


ー託して。自分はその時の今を大切にする。

そうそうそうそう。だからつって、別にリタイアするとかもう仕事しないよ、なんかしないやって言うんじゃなくて、あくまでも俺は、もう、これで、これから先は、今、今、今っていうところでやっていきたいな。あんまり。そう思います。


ーで、その、将来の今って思う時も奥さんは絶対そこにいる。大切な。

そうね。そうね。それはもう。ね。だから、うん。そう思います。


ーで、夢を託す息子さんも、奥さんとの間から生まれた、そういうことで。

そうそう、そうだね。
そう、息子だって大切だし、息子だって期待はかけてるしさ。そういうのあるけどね。だからそれも、でも、うん、だからそれでいいんじゃないかなって思うけどね。

あと、だから、うん、そこに、だから、必ずその時々別に言うわけじゃないけど、その、その瞬間瞬間、だからこれからずっとあと何年かわからない、あと何十年あるかもしれないし、何年かもわからないし、もう、そん中には、違う、俺の中には必ず奥さんがいて、それで、それで考えてるわけ。全てのことが。俺のだけのあれで考えるんじゃなくて。
俺だけのことを考えるにしても、その中には必ず奥さんがあるから。
だから、うん、これからのことも、今現在のことも、生涯ね。知らないよかみさんが嫌だって言うかもしれないけどさ。嫌だって言ったら、どうしようね。だけど、まあ嫌だったら、ね。相手があることだからさ、だけど、嫌だって言わない、まあお互いをある程度そういう風に思ってるんじゃないかなっていう、もちろん自信じゃないけども、お互いにね、そういう信頼関係があるから、そうなってもいけるんだろうし、俺もそうやって言えるんだろうし。
まあ、だから、そういう、あの考えられない。お互いにきっと、きっとお互いに考えられないんだと思うんだ。だから、うまくいってるかどうかは別にして、一緒にいれるんじゃないか。


ーそんなところですか。

そんなとこですね。