ーじゃあまずは、この写真をなんで自分の人生において大切なものとして選んだか。
あるユニットスタートさせたんだけど、そのユニットを作るまでに、それが、それまでにさ、絵をたくさん描いて積み重ねてきたっていう歴史があるわけじゃん。
ぱっとはさユニットはできないじゃん。いくら能力があったって、例えばその能力があるだけで発表しなかったら、してこなかったら、今そのユニットはないし。
発表してても、発表だけ何回もやってても、クオリティが低かったら、そのユニットはないし。加えて、なんだろうある女の子と一緒にやってるわけだけど、その子に会ってなかったらそのユニットはないわけ。
だから色んな要素が重なり合って、そのユニットができた。
で、その子と会った話したいんだけど。
大学入ったときさ、よっしゃ大学生だぜ、みたいな高揚感あるじゃん。なんかその勢いで大学の必修授業取ってたんだけど、その時に、その子が発言してたわけ。手を挙げて。シンガーソングライターやってますみたいな。
すごい興味あるじゃん、うち絵描いてるから。いつかじゃあこの子となんかコラボできるんじゃないって思ったわけ。でもその時はさやっぱ、大教室で人多すぎるし、わざわざ行くのもちょっとおかしいかなって思って行かなかったのね。
その後に、やっぱいつか会いたいなとは思っていて、で別の授業、うち、コンピュータミュージックを取ってたんだけど、さっきの発言聞いたのが4月で。
で、コンピューターミュージックを取って、取り始めて1ヶ月くらいしたあとに、なんか同じ教室、同じ授業、その子が同じ授業取ってるって聞いて、びっくりしたわけ。
これは接触のチャンスじゃないかと。一応なんかその時は、大学生なりたての謎のパワーがあったから、どんな人とでも話そうみたいなテンションだったわけ。
で、そのコンピューターミュージック終わってから、その子が1人で帰ってんの見たから、これはチャンスだと思って、てけてけ歩いてって、すいませーんって話をしたら、そうやねーんみたいな超気さくに話しかけてくれて。
でなんか、私絵描いてるんだけどいつか一緒にコラボできたらいいねみたいな、絵とか見せて、かわいいねってすごく言ってくれたから、めっちゃいい人だなって思って。そんときはそれで終わったんだけど、そのあと学校で会うたびに、なんか、挨拶して手振って話しかけてくれたから、すごい嬉しくて、絶対将来なんかやってやろうと思ったわけ。
でなんかその、チャンスをあの、つかむ、その他の人からこういうのどうみたいな感じでチャンスを与えてもらうんじゃなくて、自分でチャンスを作る力がすごいいいなってずっと思ってたのね。地道に努力してる感じ。夢を持ってる感じがよかったのね。
それで今、いろいろあってこうユニットができたわけだけど、2人ともなんか発信してたの。ただ、ただ歌ってるだけじゃなくて、例えばただ絵描いてるだけでもない。
2人ともちゃんと一目を気にして、気にしてっていうかどういう風に見られるんだろうってことを考えながら、作って発信してたから、そういう点ですごい共通してて、でユニットとしてもクオリティの高いものを今、なってるんじゃないかと思う。
で、ずっと一週間くらい、なんか作業してて1人だったからいろいろ考えてたんだけど。ちょっとメモ出していい?
なんか、なんか1人でさ、寂しい、寂しいというか、こういろいろ考えてたわけ。
まあ行きの電車でどうせ今日も使うだろって思って書いたんだけど。
人ってさ、クリエイター、オタク、サポーター、リア充みたいな4つの人種に別れるわけよ。で、あなたは多分クリエイターだと思うんだけど。てかなんか、いろいろ考えてて、なんかあるとき、全然違う時なんだけど、あの、友だちに夢とかあるのって聞いたの。そしたらあんまり答返ってこなかったから、なんかうちもよくわかんない感じで終わったんだけど。
その時は、この4つの軸をね上手く考えてなく、整理できてなかったからなんかなあなあで終わったんだけど。
うちは今なんかその、クリエイターじゃん。だけど、そのクリエイターって呼ばれる人たちって特殊能力を持ってるわけよ。うちだったら絵だし、その子だったら歌だし。
で、そのコミュニケーション、その特殊能力の反対のものがコミュニケーション能力なわけ。
ー一緒にはないの。
一緒にはある人もいるかもしんない。でも、ちょっと例が思いつかない。
で、でその人たちが何を大事にしてるかってのが二つあって、どっちかなの。別に両方の人もいるかもしんないけど、どっちかに偏ってるわけ。一つが思い出とか。過去のこととか今のことを大事にしてる。で、もう一つが夢とか目標を持ってるって人。なわけ。
で、思ったのが、うちコミュニケーション能力がすごい低いわけ。多分コミュニケーション能力が培われるのって家庭環境だと思う。家でよく話す?中高とか小学校の時にお母さんと話した?
ーうん
だからそれなりにコミュニケーション能力があると思う。うちは、あんまり親がそんなめちゃくちゃその、高度なコミュニケーションをしなかった。今日がこれあったあれあったとか、なんか別に話さなくても仲良かったからていうのもあるんだけど。そこで、なんかそのコミュニケーション能力を培えなかったから、中高かなり苦戦したわけ。
コミュニケーション能力が、家ですごい喋ってる子たちって、やっぱりコミュニケーション能力培われてるから、家でやってることを学校で応用してた。うちはできないから。え、多分そうだよ。コミュニケーション能力高い子って、家で練習してるか、家が嫌いで外にずっと出て、友だちとコミュニケーションとってて上達してるかのどっちかだと思う。
で、うちは、だからコミュニケーション苦手だし、元から絵が好きだったから、特殊能力系に偏ってたわけ。
そうすると、コミュニケーション能力持ってる子達って、友だちといろいろ思い出作るのとか楽しくて、楽しいし、あの、得意なんだよね。だから、こう、思い出をすごい大事にしてるのね。で、彼らは写真とかを大事にするのは、思い出は自分が作ってきた作品だから、大事にしてるわけで。
関東大震災、いや違う、東日本大震災でも、なんでみんなそんなアルバムとかなくなちゃったことに対してすごい悲しんでだろうって思ってたんだけど。この図書いてから、そっかって。
普通の人って特集能力ないじゃん。だからコミュニケーション能力で作ってきた作品イコール思い出を、思い出せなく、思い出す装置を失っちゃったから、悲しんでるのかなって思ったわけ。うちは別にその思い出とか作るの超下手だったし、なんか、それほど大事でもないって思ってたわけ。だから、その夢とか目標っていうベクトルの方に傾いてって、で、うちは世界一のイラストレーターになるみたいな目標を立ててるんだけど。でこういう夢とか目標を持ってる人って、割と、あの、みんながそうってわけじゃない。思い出はもちろんみんなあると思うんだけど。
それで、夢とか目標って本来全くいらないものなんだよね。だってさ、どうせさ、どうせっていうか、うちこれですごい嫌だったんだけど。いやあの死んじゃうじゃん、死んじゃったら、全部忘れるし、なかったことになるし。で、他の人に影響与えるって言ったってさ、地球だってなくなるんだから無駄じゃん。
てかそんなこと言ったら思い出も無駄なんだろうけど、でもやっぱり、夢とか目標を持って、それを叶えて、っていうプロセスさ意味ないじゃん。って思った時にむなしくなったんだけど、うーん、なんだろう。
でもそれでもやっぱり夢を持って頑張るてことは、儚いし、美しいことだと私は思うわけ。儚いからこそ美しいわけ。意味がないけど、頑張るって素晴らしいことじゃん。と思うから、夢は大事にしようって思った。
ーこの図が自分の大切な物とどう関係するの。
あ、そうそうそう。それで、で、夢とか目標ってないじゃん普通。普通ってか普通って言い方おかしいけど、その辺の子に将来の夢とかあるって聞いた時に、ぱっと返ってこないでしょ。そういうことだと思う。
夢とか目標持ってる人は、なんか、思い出を作るの苦手なタイプだから、夢とか目標を持ってて思い出を作るのが苦手なタイプの人と、思い出を作るのが得意で夢とか目標がない人って、だいたいあまり相容れないのね。
だから、夢とか目標を持ってる人と会ったときすごい嬉しい。将来こういうことしたいから、じゃあ今、今から仲良くしとこうね、仲良くしとこうっていうか、これからもずっとよろしくねみたいな会話ができないじゃん、その持ってない人とは。で、できるじゃん。
で、その子もそのシンガーソングライターとしてどうなるかわからないけど、なんか大きくなりたいみたいな感じな夢を持ってたから、意気投合できるわけ。
夢を持ってるていう共通項があるだけで、意気投合できるし、そう楽しい気持ちになれるじゃん。目標を持つって。だから、その子と一緒にこのユニットができるのはすごい嬉しいことだし、2人でもっと高いとこ、高いっていうか色んな景色見たいよねって話でずっと盛り上がってる。
ーで、それを表してるのがこの1枚。
そうそうそう
そう。それが第一弾だから。決意を表した1枚だね。
ーなんか二つくらいポイントがある気がして、その大切、大切な人ていうのかな、自分とこうおなじような夢を持ってる、目標を持ってる人との出会いってのが自分の中でかけがえないっていうのと、もう一つは自分がこう積み重ねてきたものがなかったらそれがないっていう。二つがある気がするのね。
そうそう。お互いにそう、お互いに夢っていうものがあったから積み重ねてこれたし。
ーだからある意味、現時点での集大成みたいな。自分の経験がつまった1枚になってんのかなって。
そうそうそうそう。
そうだね。そうだし、そこであの今までの積み重ねてきたことを全部出したから、現時点での最高の、労力を裂いた感じ。
労力、能力、うんそうだね能力だね。なんか。そこで完成型ではないけど、現時点での完成型みたいな。
ーそれを出し切った。
そう。夢だけ語っちゃだめなんだ。やんないと意味ない。
夢だけ語るのは誰でもできることだから。それを作って発信して、フィードバックもらって、じゃあ次どういうのにしようとか、どんな、今の時代どんなものが求められてるんだろうっていうのをよく見て、作って、繰り出すこと、がやっぱ楽しいし、響いたときよっしゃあみたいな感じになる。
ー現時点だと、これがやっぱそういう意味では、そういう人との出会いって意味では一番大きかった。
大きかったねー。で今まで、別件でもいろいろお世話になってたとこが、このユニットの座組を考えてくれたから、そのずっと仕事を通して信頼関係、ちょっとずつでも築いていきこととかも大事だし、人を大事にして、締め切りを破らないとか。
ー破ったことは?
何百回もある。ヤバい。矛盾したわー。
だけどさ、チャンスはやっぱりくれるわけじゃん向こうから。仕事としてさ、これやりませんかこれやりませんかって言われた時に、何でもいやがらないで、はいやりますっつって、全部チャンスをつかむことはこの人やる気あるんだなって感じさせるし。
だって見てもらわないと面白くないじゃん。だし、なんか自己満足で終わるのもいんだけど、あのまあ世界一のイラストレーターになるってか、このポップでキュートな感じ、で世界を…。
ー魅了してやる?
そうそうそうそう。とか考えてると、その、最初はね、出る場所とか考えないで、なんでもやった方がよかったし、そこで目付てくれる人がいるんだったら、そこで引き取ってもらうとか。
まあ、でも最初は学園祭だったから。学園祭のポスター。
そういう過程で気づいたことがあって、ちょっと学園祭の話とずれるけど、夢とか目標持ってる人ってかなり一握りで、どこにでもいるわけ。
で、どんなところに行っても、あの、目立つ人って目立つのね。だからうちが例えば美大行ったとしても目立ってたかもしれないし、美大行ったら目立たなかったかもしんない。とか、なんかその、美大の中でもやっぱりすごいことをやる人っているわけじゃん。その人たちって、普通の人、てかその目立たない人と何が違うかって言うと、将来何になりたいかみたいなやっぱ決まってる人だと思う。
どんな風になりたいかとか、例えば目立つ人って有名になりたいとかあると思うし、でそういう人たちってなんかしらの人がハブになってつながってくもんなのね。
うちもその、だから学園祭とか絵出した時に、うーん、自分で言うのはよくないけど、うーん、うちの大学には絵描きいなかったけど、初めて出てきて、それなりにクオリティを保ってたから目立ってて、うちもそれをどんどん続けていって伸ばしていこうと思っていた分野だから、ていうのを多分他の人が気づいてくれて、学外の人が声かけてくれて、そこでどんどん。1人の人がハブになってくれて、色んな人と会わせてくれたり、って機会が増えたから。
ー次は、夢について話してほしいのね。
意味ないものだよ。意味のない最も意味ないものだけど。
ー自分の夢だよ。
あ、自分の夢か。
でもそれもおんなじ。
ー目標だったりとか。
ああ目標かあ。それはやっぱり世界一のイラストレーターでしょ。それ以外目指すものがないじゃん。てか思いつかないから。
ーそれなんで、でも思ったの。どこから、いつからとかさ。こういうきっかけとかがったとかさ。
うーん、わからない。きっかけというか自然と。
pixvっていうさ、サイトあるけど、そこの中でも色んな人がいっぱいいるわけよ。
で、いい作家も埋もれてるし、変な作家が、変な、変なじゃない、変なっていうかなんかまあ、色んな作家が浮き沈みしてるところなんだけど。なんだろうねえ、本当にいいものが、こう、ランキングに上がってきてるかどうかていうのはうちはよくわからないもう。目利きはできるけどその時の流行りとか、で、かなり流行りとかジャンルでランキングが左右されてるからわからない。
ちょっとよくわからない。この次の話とちょっと連動しないけど、なんかその、村上隆とかってなんか、pixvの中で有名とかそういうんじゃないじゃん。なんか世界中で色んな、有名じゃん。で、知らない人けっこういるけど、フランスでヴェルサイユ宮殿で展示会したとか、そういうレベルにいったらいいんだと思う。自分が。
ー世界一ってどう決まる?
わかんない。なんかそのみんなが好きだなって思うみたいな。ディズニーとかさみんな好きじゃん。
目標。そうだね、イラスト、日本人のイラストレーターとか言えば、あああの人とかいるよねみたいなそういうレベルの話。なんだろう。ああマンガで探偵ものと言えばって言った時に名前が出るようにぱっと思い浮かぶような人になれたらいいのにね。
ー自分の中でどれくらいまできたと思う?
うーん、わかんない。メジャーデビューをしたから、うーん、絶対無理ってことはないと思う。
わかんない。20%、うーん20じゃないなあ。今はイラスト界だけで、の中でだけで有名だから多分10%くらいじゃないかな。
うーん15とか、20はいってないと思う。まずきゃりーぱみゅぱみゅみたいな、一般の人も知ってる感じにしたい。キティちゃんとか。そのレベル、ポケモンとか。中村佑介とか知ってるじゃん。だからそのレベルにはなりたいよね。できないことは絶対ないと思う。
ーうん。どうやってこうと思う。
そう、どうやればいいかわかんないけど。大人の人もついてきてくれるから、最初1人でやって、pixv界を抑えることだけ、まあ自分で考えられたけど、日本全体とか世界全体となるとちょっとわかんない。
でも、歌っていうものがついたから、まずミュージックシーンには、J-POPとかのシーンには食い込めるじゃん。で、日本の文化、ポップカルチャーって言った時に歌って切り離せないじゃん。
すぐ覚えやすくて、誰だろうみたいなところから始まる感じ。
ー宝物と夢はやっぱり絵なの。
絵と、あと、一緒の、一緒にいろいろやってくれる人かなあ。1人じゃ絶対なんもできない。
ねえ、大事なのは絵だけど、絵はコミュニケーションのツールでしかないから。
いやでもそう思うよ、だって、ね。だって絵がなかったらなんもないもんうち。
だからねえ、今その子がすごい大事だし、でも今まで、だって、会ってくれた人がいなかったら、その人たちにうち見せようと思って描いたりしてたし、もちろん君とかいるから、見せたらどんな反応するかなみたいな、ことになってた。
この1週間くらい、1週間て短いけど、1人で描いてて、なんか見せる人、見せるコミュニティがなかったわけ、前は学園祭の実行委員とか入ってたから、まあなんとなくコミュニティに属してる感あったけど、今全くないから、それで1週間1人だと、本当になんのために描いてるのかわかんなくなってきて、だから周りに見せられる人がいるってすごい幸せなことだと思うよ。